土佐の造り酒屋で跡取り息子として育った主人公が、植物の奥深さに出会う連続テレビ小説『らんまん』（ＮＨＫ朝ドラ）。６月１５日放送の第５４回では、学芸誌がついに完成し、万太郎たちが達成感に包まれるシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

万太郎（神木隆之介）が石版印刷を学び、自らの手で植物画を描いた学芸誌がついに完成。ともに学芸誌を作った波多野（前原滉）と藤丸（前原瑞樹）をはじめとし、植物学教室は祝福ムードに包まれる。

田邊教授（要潤）の「私が雑誌作りを許したおかげで、こうして見事作ることができたじゃないか」という言葉に違和感を覚えつつも、牛鍋屋で創刊を祝う一同。そして万太郎は、印刷所の大畑（奥田瑛二）たちにとある重要な頼み事をするのだった。

今回の放送では、徳永助教授（田中哲司）には「学芸誌の出来が悪ければ全て燃やす」とまで話していた田邉教授が、学芸誌の出来を見るや否や称賛し、自分が発案したかのように話すシーンが描かれた。

初登場時は、学生ではない万太郎を教室に受け入れた先進的な人物として描かれていただけに、ＳＮＳでは「悪やなぁ～田邉教授　一気に株落としたぜ」「垣間見える田邉教授の悪い顔に、ゾクゾクしてしまった今日のらんまん」「田邉教授は昨日から今日で一気に嫌な人に」などの声が続々寄せられた。

また、直後に放送された朝の情報番組『あさイチ』では、田邉教授を演じる要潤がゲストとして登場。ＭＣの博多大吉に「教授」と呼びかけられると、「悪いやつですね～！」と苦笑いする一幕も。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。６月１６日放送の第５５回では、大畑が万太郎から渡された釣書を手に、万太郎の想い人・寿恵子（浜辺美波）が働く「白梅堂」へと向かう。

文／つちだ四郎