5代目鬼平・松本幸四郎「祖父・叔父と比べて、真正面から」

2023.6.9 05:30

『鬼平犯科帳』の記者会見で挨拶する松本幸四郎(6月7日・京都市内)

(写真5枚)

2023年で生誕100周年を迎える時代作家・池波正太郎の代表作『鬼平犯科帳』のレギュラーキャスト陣が6月7日に発表された。主演の松本幸四郎らキャストが記者会見に登壇し、意気込みを語った。

すでに「松竹京都撮影所」(京都市右京区)で撮影が進められているという同作品。キャスト陣の団結力も高まっている様子で、記者会見は終始和やかな雰囲気でおこなわれた。

キャスティングについて幸四郎は、「お話をいただいたときに不思議と迷いがなかった。自分は即決できる性格ではないんですが、『演じさせていただきます』と素直に受け入れることができた」と振りかえり、一族で「鬼平」を演じることについて、「祖父と叔父の鬼平と比べていただきたいし、今までを知る人や新たに知る人に向かって、真正面からぶつかっていきたい」と語った。

また、「鬼のような強さを表現し、『だから鬼の平蔵と呼ばれるようになった』と感じてもらえるような演技をするのがテーマ」という幸四郎。キャスト陣からは「本当にかっこよかった」「役者の気持ちを忘れて幸四郎さんを観てしまった」「名乗りあげるシーンの撮影ではしびれた」といった声が上がっていた。

鬼平の過去を知る密偵・相模の彦十を演じる火野正平は、「実は、池波先生が『火野正平』という名前をつけてくれた。(出演の話がきたときに)やっとそういう縁がきたと思いました」と原作者・池波との親交を明かした。また、主演の幸四郎について、「いつもニコニコしてるし笑ってるし、やさしいしお茶目だし、なんとかこのおっちゃんをかっこよくしないとと思って、平蔵が好きで好きでたまらないという風に見せたいと思って演じています」と力を込めた。

密偵を演じる火野正平(6月7日・京都市内)

鬼平の妻を演じる仙道敦子は、「緊張して現場に臨んでも、幸四郎さんがさりげなく緊張をほぐしてくれる。人に対してフラットに接する姿が、鬼平という役柄に通じる」と笑顔を見せた。

鬼平の妻・久栄を演じる女優の仙道敦子(6月7日・京都市内)

このほか記者会見には、市川染五郎、中村ゆり、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、柄本時生が登場した。

同作品は、2024月1月に2時間スペシャルドラマ『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』が時代劇専門チャンネルで放送、配信されるほか、2024年5月に劇場版『鬼平犯科帳 血闘』が公開される。その後、連続シリーズの放送も予定している。

『鬼平犯科帳』

出演:松本幸四郎、仙道敦子、中村ゆり、火野正平、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、柄本時生、市川染五郎

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