「観光界のカンフル剤に」全国で兵庫県が注目されるDCとは

2023.6.4 06:30

兵庫DCのポスターを手にする西日本旅客鉄道の國弘正治兵庫支社長(左)と兵庫県の齋藤元彦知事(5月23日・兵庫県庁)

(写真13枚)

JRが実施するディスティネーションキャンペーン(以下DC)が、7月から兵庫県でスタート。5月末に会見がおこなわれ、県内で実施されるイベントの詳細が発表された。

JRグループ6社が、地方自治体や旅行会社などと協力して全国規模の観光宣伝に取り組むDC。地元ではさまざまな観光コンテンツやおもてなしを用意し、多くの観光客を受け入れるために準備することになる。

県内各地では、世界文化遺産「姫路城」の非公開エリア6棟が14年ぶりに同時公開されるのをはじめ、地元体験プログラムをおこなう湯村温泉や播磨地区では伝統工芸品の職人技に触れられる体験ツアーなどがスタンバイ。期間中は特別観光列車の運行をはじめ、エリア内をお得に移動できる乗り放題パスなどが販売される。

兵庫県の齋藤元彦知事は、「コロナが5類に緩和されGWも多くの方で賑わったが、その後の先行きがどうなるのか関係者から不安な声も上がってる。そんななかDCがあるのは、落ち込んだ観光業界の本格的な回復へのカンフル剤になると確信している」と期待。

また、西日本旅客鉄道の國弘正治兵庫支社長は、「兵庫県がコロナの状況下でDCを決断され、その後就任された齋藤知事も就任当初から、DCをひとつの柱として県を盛り上げたいというメッセージを発信して、関係者を奮い立たせていただいた。多くのお客さまに利用いただければ」と話した。

DCは1978年に旧・国鉄が和歌山県と取り組んだ『きらめく紀州路』キャンペーンから始まり、都度対象地域を決めて季節ごとに年4回実施。兵庫県は2009年4月~6月に続き2回目で、今回は2023年7月~9月に開催される。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本