VR×因習が織りなす新感覚ホラー、清水監督&生駒里奈が語る

2023.6.19 17:00

ホラー映画『忌怪島』のメガホンを取った清水崇監督と生駒里奈

(写真4枚)

■ 制作のなかで盛り込んだ島民の想い

──先ほどオカルト好きと言われてましたが、ユタが物語の中心に出てきますよね。

清水:相当マイナーな一部の地域なんですけど、「イマジョ」っていうタブー視されてる伝説がいまだにあって。その地域の高齢者の方が口にするのもダメっていう。実は今回の作中で流れる「イマジョの歌」も、最初地元の方に作曲を依頼してOKもらってたんですけれども、家族に猛反対されて。で、東京の作曲家に頼んだんですよ。で、島の方に方言に変えてもらって。

──それはまた恐ろしいですね。

清水:でも全国では知られてないから、そこはプロデューサーと悩んだんですよね。イマジョ伝説ってあまりにもマニアックすぎて。でも、もう映画で知ってもらうくらいの気持ちで行こうって。勿論、映画では相当アレンジしてますけど。

──エンド・クレジットを見てたら、イマジョってカタカナで書いてありましたけれども。

清水:実際は漢字だと今の女で「今女」です。鳥居の磔とかは脚色で僕が作ったんですけどね。さすがに、あんな罰当たりなことはしないですよねぇ。ただオカルト、オバケ話だけじゃなくて、今もそれを引きずってる島民の話を要所要所に僕は入れたくて。最初の脚本ではシゲ爺(笹野高史)も中学生のリン(當真あみ)もいなかったんですけれど、ここでドラマの鍵を作りたいと思い、島民をちゃんと活躍させました。

『呪怨』シリーズで知られる日本ホラー映画界の巨匠・清水崇監督

映画『忌怪島』

2023年6月16日(金)公開
監督:清水崇
出演:西畑大吾(なにわ男子)、生駒里奈、山本美月 ほか
配給:東映
(c)2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会

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