京都の夏を代表する『祇園祭』。７月１日から約１カ月にわたってさまざまな祭事がおこなわれるなか、祭の花形でもある「山鉾巡行」の有料観覧席のチケットが６月６日から発売。新たに最前列の席を指定できるチケットも用意される。

祇園祭は、本殿が国宝に指定されている「八坂神社」（京都市東山区）の祭礼。１０００年以上の歴史を持ち、日本三大祇園祭のひとつとしても知られる。

祇園祭のハイライトは、１７日（前祭）と２４日（後祭）におこなわれる「山鉾巡行」。「山鉾」とは美しい刺繍や舶来の織物などが施された山車の一種。なかには見上げるほど大きなものもあり、この日は豪華絢爛な計３３基の山鉾が都大路を巡る。特に、山鉾を勢いよく方向転換させる「辻廻（つじまわ）し」は圧巻だ。迫力満点の祭事は、２０１６年に「ユネスコ無形文化遺産」にも登録された。

有料の観覧席は毎年発売しているが、もっと間近で山鉾巡行を楽しんでもらおうと、新たに最前列の座席を指定できるチケットを用意。売り上げの一部は祭の保存や継承に活用するという。

チケットの発売は６月６日朝１０時〜。価格は、最前列が５１００円、２列目以降が４１００円。