『第５８回上方漫才大賞』（カンテレ）の発表会が５月２７日、「クールジャパンパークＷＷホール」（大阪市中央区）でおこなわれ、お笑いコンビ・吉田たち（ゆうへい、こうへい）が奨励賞、新人賞をカベポスター（永見大吾、浜田順平）が受賞。大会はカンテレで生放送され、終了後の会見でそれぞれがよろこびを語った。

奨励賞の吉田たちは、一卵性の双子からなるコンビ。今回は、ノミネートされた同期の見取り図ら５組を抑えての受賞となった。

会見でこうへいは、「ほっとしたのが一番ですね。結構厳しい期間に入っていたので、絶対にとりたいなという気持ちは誰よりも強かったと思います」と言い、ゆうへいは「この３年ぐらい、コロナで貯金を切り崩す生活やった。まあ、奥さんになんか迷惑かけたので、おいしいもん食べさせてあげたいなと言っておきましょう（笑）」と、１５０万円の賞金の使い道を語った。

新人賞のカベポスターは、２０２２年『ｙｔｖ漫才新人賞決定戦』『ＡＢＣお笑いグランプリ』と賞レース２冠、『Ｍ-１グランプリ２０２２』では初のファイナリスト入りを果たし、ここ数年で飛躍を続けている要注目コンビ。

トップバッターでネタを披露した昨年の『Ｍ-１』とは打って変わり、今回は７組の出場者のなかでトリを飾った。永見は、「今回が３回目の新人賞ノミネートで、悔しい思いもしてきました。ほかの芸人が全員おもしろかったので、受賞が発表された瞬間は『あのおもしろいネタよりもウケたんだ』っていう喜びがありました」と語った。

今後の目標について、浜田は「やっぱり奨励賞や大賞を目指して精進し続けたいと思います。賞レースを取るまでは、もっと評価してほしいって思う時が多くて悔しかったんですけど、今は実力以上に仕事や賞レースの運が向いてきている気がします。ノリに乗れているなとは思いますが、天狗にならないように気をつけます」と意気込んだ。

賞金１００万円については、「来年メジャーリーグを見に行くのに使いたいです！金額的にはちょうどいいんですけど、休みが５日いるので、この後マネージャーさんに５連休をいただけるように交渉します」と明かし、それを受け永見は「（使い道は）決まっていなかったんですけど、浜田が５連休を取ると僕も５日間休みなので、実家に帰ってめっちゃ親孝行したいと思います」と言い、記者陣の笑いを誘った。