大阪で100年続く伝統野菜、水なす2つが加わり21品目に

2023.5.21 11:30

馬場なすは通常の茄子よりも小ぶり、貝塚澤茄子は丸みを帯び巾着袋のような形が特徴(5月17日・大阪府庁)

(写真5枚)

大阪府が2005年よりスタートさせた『なにわの伝統野菜認定制度』に水ナス「馬場なす」と「貝塚澤茄子」が追加。「なにわの伝統野菜」が21品目となったことが5月17日、大阪府の定例会見で発表された。

100年以上続いている大阪独自の品目・品種など、独自の基準で認証される「なにわの伝統野菜」。これまで天王寺蕪(かぶら)や難波葱(ねぎ)など19品目が登録されていた。

今回追加された品目は、大正時代から貝塚市の山間部を中心に広がった「馬場なす」と、明治20年代に岸和田市、泉佐野市などで栽培され、一度は途絶えたものの新潟県の生産業者から苗を譲り受け復活した「貝塚澤茄子」。

会見で、朝一番に現地から収穫された2つの茄子を丸かじりした吉村知事は、「柔らかくてジューシーで生でもとてもおいしい。なにわの伝統野菜をぜひご賞味いただけたら」とアピールした。

新規追加されたなすは、5月18日から期間・数量限定で貝塚市の直売所「かいづか いぶきヴィレッジ直売所」や、そのほか泉州地域の直売所・スーパーで販売されている。

取材・文・写真/岡田由佳子

馬場なすは通常の茄子よりも小ぶり、貝塚澤茄子は丸みを帯び巾着袋のような形が特徴(5月17日・大阪府庁)

「海外のお客さんも復活して、世界との交流人口が増えている。万博においても、地元産の伝統野菜の広報活動をすることが重要」と吉村洋文知事(5月17日・大阪府庁)

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