俳優の城田優が、演出×主演、さらにもう一役と「三刀流」をつとめるミュージカル『ファントム』。７月の大阪開幕に向けた会見が５月１７日におこなわれ、城田が今の心境を語った。

■ 三刀流は「正直想像もつきません」

２０１９年『ファントム』で演出・主演をつとめて以来、ミュージカル『カーテンズ』でも両役を買って出るなど、日本のミュージカル界において「二刀流」という新たな伝説を作った城田。そして、今回上演される『ファントム』では、演出・主演（エリック）に加え、ヒロイン・クリスティーヌとの三角関係において重要な人物フィリップ・シャンドン伯爵も演じることとなった。

城田は、「正直想像もつきません。口では『良いものに』と言っていますが、不安でいっぱいなのが今の現状です。この話をするとプレッシャーのあまり手汗が出てきます（笑）が、自分の意志でやると決めたことなので、三刀流･･･おそらくグランドミュージカルのなかでは誰もやろうと思っていなかったことをやることで、『とてつもなく面白いもの』になればという希望を持ってやりたいです」と、意気込みを語る。

■ 「大阪から始まる『ファントム』、さらに幻想的に」

２０１９年版からどう進化を遂げるのか？ という記者からの質問には、演出家の立場として「僕のなかでは『絶対やる』と決めていることもあります」と何かを匂わせた城田。そのひとつとして、コロナ禍でしばらく見られなかった「客席を使っての芝居」も含まれているといい、コロナの制限か緩和されつつある今、「そこを復活させたい」との意志も見せる。

「前回よりも、さらにファンタジックで幻想的な世界にお連れできるのではないかな。今回は前回の『ファントム』が幕を閉じた大阪からスタートするので、『梅田芸術劇場で生まれるファントム』『大阪から始まるファントム』にという部分にも注目していただければ」と、城田は新生・ファントムに強い期待を込め、会見を締めくくった。

ミュージカル『ファントム』は、７月２２日〜８月６日に「梅田芸術劇場メインホール」（大阪市北区）にて上演。チケットはＳ席１万４０００円ほか、現在発売中。キャストの詳細は公式サイトにて。