２０２２年末から休業していたが、今年７月に復活することとなった神戸の老舗銭湯「湊河湯」（神戸市兵庫区）。工事中の浴室内で５月２６日・２９日に音楽ライブがおこなわれる。

地域の暮らしに密着した「東山商店街」近くにあり、１９４９年の開業から、老若男女に愛され続けてきた「湊河湯」。阪神淡路大震災を乗り越えたが、コロナ禍で廃業寸前に。継続を望む声が多数寄せられるなか、「銭湯を日本から消さない」をモットーに、これまで「サウナの梅湯」（京都）や「みやの湯」（大阪）を復活させてきた「ゆとなみ社」が継業することに。７月中の復活を目指し、現在工事中だ。

今回それを記念し、工事中の浴室内での音楽ライブが決定。５月２７日・２８日におこなわれる阪神淡路大震災のチャリティーフェス『ＣＯＭＩＮＧ ＫＯＢＥ ２３』の前・後夜祭として、２６日には４人組バンド・ＴＥＮＤＯＵＪＩのアコースティック・天童児と５人組バンド・ムノーノモーゼスはアコースティック編成で、２９日にはタナカユーキ（ＳＰＡＲＫ！！ ＳＯＵＮＤ！！ ＳＨＯＷ！！）と岩渕想太（パノラマパナマタウン）は弾き語りで復活を祝う。

同銭湯の店長・松田悠さんは、「湊河湯は大学生の頃から通っていた銭湯で、湊川や東山商店街になくてはならない存在。７４年もの間、街の人たちを温め続けた場所をこれからも守ることができてうれしいです」と話し、ライブについて「神戸で若い世代に震災のことを伝え続けるチャリティーフェスとのライブ企画を、工事中にできることもうれしい。銭湯独特の響きが心地良い空間で、ライブハウスとは違う雰囲気が楽しめますので、ぜひ来てください！」と呼びかけた。

時間は両日夜７時から。７月のリニューアルオープンから使える湊河湯入浴券付きの前売券３５００円は、ローソンチケットにて販売されている。