聖地・高野山で限定イベント、特別拝観は「一見の価値あり」

2023.4.30 06:30

過去の稚児行列の様子。『宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会』で子どもたちが練り歩く 提供:金剛峯寺

(写真7枚)

大阪の都心・難波から電車で1時間半、スピリチュアルな空間へと手軽にいける聖地・高野山で、特別な御朱印の授与が開催中。5月には秘宝のご開帳など期間限定イベントが予定されている。

真言宗を開いて密教を広めた弘法大師空海は、2023年で生誕1250年。それを記念した『宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会』が、聖地・高野山でおこなわれている。

「お生まれになったのが6月15日。その日を中心として前後4週間、毎日曜・全9回にわたって全国の真言宗のお寺さんから地域担当ごとの伝道団に来ていただき、法会を執りおこなっていただきます。子どもたちが練り歩く稚児行列もありますよ」と話すのは、高野山執務公室長の藪邦彦さん。

会期中には、総本山「金剛峯寺」で普段は非公開のご本尊ご開帳や新調される襖絵も公開されるが、「壇上伽藍は普段ほとんどクローズにしているお堂ばかりですが、その期間はオープンにさせていただく。仏教女子・仏像女子の方にとっては、見どころかと思います」と話す。

高野山で最初に密教の根本道場が開かれたエリア「壇上伽藍」では、通常も「金堂」と「根本大塔」は拝観可能(各500円)。そのほかは障子の一角から覗ける程度だが、「今回はその全体にアクリルをはめて、なかをゆっくり観ていただけるように準備しています」といい、特別公開のお堂は無料で拝観できるという。

壇上伽藍にそびえる根本大塔の内陣には、大日如来を中心とした立体的な曼荼羅が表現される 提供:金剛峯寺
壇上伽藍にそびえる根本大塔の内陣には、大日如来を中心とした立体的な曼荼羅が表現される 提供:金剛峯寺

なかでも、「孔雀堂の『孔雀明王』という美しい仏様は、一見の価値があると思います」と紹介。孔雀の背に乗る明王の姿は、ぜひ観ておきたい。記念法会の期間は、5月14日から7月9日まで。「金剛峯寺」(1000円)、「金堂」、「根本大塔」は要拝観料。また、年内は「金剛峯寺」にて記念御朱印の授与(300円)もあり。

『宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会』

日程:2023年5月14日(日)〜7月9日(日)
会場:高野山(和歌山県伊都郡高野町)

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本