松竹新喜劇、渋谷天外が若手へバトン「僕ができなかったことを」

2023.3.2 20:15

松竹新喜劇の代表を引退する渋谷天外(左)からバトンを受け取る若5人の俳優たち、(後列右から)曾我廼家いろは、渋谷天笑、曾我廼家一蝶、(前列左から)曾我廼家桃太郎、藤山扇治郎(1日・大阪市内)

(写真8枚)

大阪松竹座会場100周年記念と劇団創立75周年を記念した『松竹新喜劇 五月新緑公演』。その制作発表が3月1日に大阪市内で開催され、4月に劇団代表を勇退する渋谷天外とともに、若手俳優5人が登壇、意気込みを語った。

今回の公演の大きな特徴は、これまで培った実力や公演に対する姿勢などが評価された若手5人を中心にした内容になること。5人のメンバーは「昭和の喜劇王」と呼ばれた藤山寛美の孫・藤山扇治郎をはじめ、渋谷天笑、曾我廼家一蝶、曾我廼家いろは、曾我廼家桃太郎。天外の勇退後は、この5人が松竹新喜劇をけん引することになる。

天外は「伝統という素晴らしい2文字は重たいがうまくかわしながら松竹新喜劇の枠をいっぱい破って新しい新喜劇、あなたたちの劇団を作ってほしい。今の観客数より来たらそれが成功。僕ができなかったことをやってほしいというのが本当の気持ち」と期待を寄せる。

2023年4月に松竹新喜劇を勇退する渋谷天外(1日・大阪市内)

これに対し扇治郎は、「松竹=天外さんでとても大きな存在。これまでは舞台に出ることを考えればよかったが、これからはそれ以外のことも考えなくてはならず試練になる。お客さまに喜んでいただけるよう5人で力を合わせて精進してまいりたい」と意気込みを語った。

同公演の演目は劇団の十八番となる『花ざくろ』と、1980年に上演されて以来43年ぶりの『三味線に惚れたはなし』の2本。チケットは1等席1万1000円、2等席5500円ほか、4月7日より発売。

取材・文・写真/岡田由佳子

『松竹新喜劇 五月新緑公演』

会場:大阪松竹座(大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-19)
期間:5月13日(土)〜5月25日(木)
料金:一等席1万1000円、二等席5500円、三等席3300円

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