新ドラマ『インフォーマ』（カンテレ）の記者会見が１月１９日、大阪市内でおこなわれ、連続ドラマで単独初主演を飾った桐谷健太がその喜びを語った。

同作は、兵庫県尼崎市出身の作家・沖田臥竜の原作小説を、映画『新聞記者』（２０２０年）の藤井道人監督が連続ドラマ化。裏社会を舞台に、桐谷演じる情報屋・木原慶次郎が可解な連続殺人の真相を追っていく。木原の相棒である週刊誌記者・三島寛治を佐野玲於（ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮＳ）、事件の鍵を握る集団のリーダーを森田剛が扮している。

撮り終わった本ドラマの全話を「１０日間のうちに２回観た」という桐谷は、「桐谷健太、覚醒の作品になったと自負しています。自分のことが好きやなって言われるんですけど（笑）、（２回も）観てしまうくらい中毒性のあるドラマ」と自画自賛。

撮影現場も、キャスト、スタッフの熱量がたっぷりだったようで、「みんなが全身全霊で、楽しんで作品に向かっているエネルギーを感じました。毎朝、祭りに行くような感覚でめちゃくちゃ熱い夏でした。だけど疲れも感じなかったんです。森田剛くんには『それでも（現場で）寝ていたよね』とツッコまれるんですけど。そら寝ることもあるやろ」と笑わせた。

２００２年の俳優デビュー後、『ケイジとケンジ〜所轄と地検の２４時〜』（２０２０年・テレビ朝日系）でダブル主演を担当したことはあったが、連続ドラマの主演を単独でつとめるのは芸能活動２０年にして今回が初めて。第１話冒頭の三島のセリフ「こいつにさえ出会わなければ･･･」を引き合いに、「『こいつと出会わなかったら良かった』とネガティブな意味で思うこともあったけど、それを超えたから強くなれた」と振りかえり、「一歩一歩、やってきたんだなって感じます。細かく区切ればいつでも『初』と言い続けられる。ゴールデン枠初、１０時台初とか。２０年やらせてもらってもまだまだ初めてがあるのはうれしい」と噛み締めるように口にした。

そして、改めて「劇薬のような、超刺激的なドラマ」と作品のおもしろさをアピールした桐谷。そのほかの出演者は、北香那、淵上泰史、濱津隆之、般若、ＭＥＧＵＭＩ、山中崇、高橋和也、宮川一朗太、千葉哲也、石橋蓮司、森田剛ら。ドラマ『インフォーマ』は１月１９日より毎週木曜・深夜０時２５分にカンテレで放送（関西ローカル）。また、Ｎｅｔｆｌｉｘでも毎週金曜に最新話が更新される。

取材・文／田辺ユウキ