大阪・住之江に新たなライブハウス、「ゴリラホール」が開業

2023.1.22 11:15

複合型アミューズメント施設「スポーツビレッジスミノエ」内にオープンする「ゴリラホール オオサカ」(大阪市住之江区)

(写真8枚)

Osaka Metoro四つ橋線・南港ポートタウン線「住之江公園駅」(大阪市住之江区)から徒歩5分。「住之江競艇場」と隣接する複合型アミューズメント施設「スポーツビレッジスミノエ」内に、ライブハウス「ゴリラホール オオサカ」が1月21日にオープン。それに伴い、運営する「In the village」合同会社代表の中村俊也さんに詳しく話を訊いた。

■「音楽への恩返しがしたい」2018年頃から構想

野外フェスやイベントに多く協賛するレイングッズ「KiU」などを展開する「ワールドパーティー」の代表取締役も務める中村さん。音楽との親和性が深く、中村さん自身「バンドやアーティストが発するメッセージに影響を受けて事業を続けてこられた。いつか、音楽への恩返しがしたい」と考えるようになり、そんな思いが形になったのが「ゴリラホール オオサカ」だ。

かつて大阪・天保山にあり、数々の伝説的ステージを生み出した「ベイサイドジェニー」(2006年閉店)に通っていたという中村さん。「(ベイサイドジェニーは)小さな会場の雰囲気を持った1000人規模のすごくいいライブハウスだったんです。その姿を今の時代に見られたらなと思って」と、2018年ごろから構想し始めたという。

「ゴリラホール オオサカ」2階はコの字型にステージを囲むスタンディング形式

■ 2階にコの字のスタンディング、バーやソファ席も充実

「ゴリラホール オオサカ」は、スタンディングで1130名を収容。既存のライブハウスと比べると、「なんばHatch」(約1900名)と「BIGCAT」(約850名)の間くらいの規模感だ。後方にいてもステージの視認性が高い1階、コの字型にステージを囲む2階の2フロア式で、ライブを楽しみ尽くせる過ごしやすい空間を成している。

特に2階がスタンディング形式で使えることは珍しく、演者との距離感が近いこともポイント。ライブで熱狂したほてりを冷ますにぴったりな「ゴリラバー」やソファ席も設けられ、転換時のチルアウトスペースとしても想定。併設したDJブースなどもさまざまな可能性を感じさせ、随所にライブ・ラバーである中村さんらしいアイデアが満載だ。

「ゴリラホール オオサカ」2階のフードブース、ドリンクカウンター

■ ユニークな名前はHEYーSMITHの猪狩秀平が命名

ところで気になるのが、「ゴリラホール」というユニークな名前。命名したのは大阪出身のバンド・HEY-SMITHの猪狩秀平(G&Vo)だという。中村さんは「僕が好きなパンクやメロコアのシーンで活躍していて、『THE大阪』なバンドといえば・・・というところで、猪狩さんにお願いしました。猪狩さんはデカいスケール感を表現する言葉として連想してくれたんだそうです。めちゃくちゃ気に入ってますね」と話す。

ほかにも、関西初上陸となるドイツ・アダムソン社製スピーカーといった最新鋭の音響や照明にもこだわりながら、コンセプトである「遊べるライブハウス」を構築。

「たとえば『今日、ゴリラで何やってるかな?』とか、『あのバンドのゴリラでのステージが観たい!』なんて、そういうライブハウスが理想です。若い音楽ファンもライブハウスに集うようにして、住之江周辺の街を知ってもらえる機会にし、文化的な発展でまちづくりにも貢献できればなと。10年20年と、ずっと残っていくライブハウスにしたいですね」と展望を語る中村さん。

「ゴリラホール オオサカ」を運営する「In the village」代表の中村俊也さん

今後は「KOKERAOTOSHI series SPECIAL」と題して、1月21日のHEY-SMITH × SUNSHINE DUB × TETORAのオープニング公演に始まり、BRAHMAN、MAN WITH A MISSION、SiM、THE ORAL CIGARETTESら強力なラインアップが登場。大阪の音楽シーンに新たな風を吹き込むこととなりそうだ。

取材・文/後藤愛 写真/Lmaga.jp編集部

「ゴリラホール オオサカ」

2023年1月21日(土)オープン
住所:大阪市住之江区泉1-1-82 SPORTS VILLAGE SUMINOE 内

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