「センス、磨かれます」大人レゴ×ゴッホ名画、正月休みに挑戦?

2023.1.2 19:15

「レゴジャパン」と「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」がコラボした「レゴ アイデア ゴッホ 『星月夜』」

(写真8枚)

年末年始、家でゴロゴロしながらも「何かしたい」、2023年度は「新しい趣味始めるんだ」という人にぜひトライして欲しいのが「大人レゴ」。なかでも人気なのがゴッホの名画モデル「レゴ アイデア ゴッホ 『星月夜』」。作り終えると、センスがかなり洗練された(ような気がする)ので紹介したい。

■ 令和に楽しむ「ゴッホ作品」

世界有数のアートミュージアム「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」と「レゴグループ」がコラボした同商品。画家フィンセント・ファン・ゴッホの代表作『星月夜』を再現しており、ファンからの熱烈なオファーにより商品化、2022年の6月に登場したときには話題性から完売店が相次いだという。

彼の没後、時は経っているものの、各地では定期的に展覧会がおこなわれ、2023年3月には関西で映像空間×ゴッホの名画を掛け合わせた『ゴッホ・アライブ』が開催予定。昨今は、作品の持つ世界観はそのままに、その持ち味を再解釈して楽しもうという風潮が見られる。

説明書には彼のほかの作品や細かい詳細が書かれているので、勉強するにももってこい

今回商品化された『星月夜』は、彼がフランスで療養していた際に、修道院で描いたもの。病室からの眺めを描いた作品と言われているが、「MoMA」の解説では「なだらかな丘のふもとにたたずむ村は、病室の窓からの眺めではなく、別の場所の景色を引用している」とされている。ミステリアスをはらんだ、想像力をかきたてる作品たちは、今後もずっと受け継がれていくことだろう。

■ 9時間の製作時間を経て、完成した「アートレゴ」

いざ、箱を開けてみると、「大人レゴ」というシリーズなだけに、パーツも小さく「多いな」と思ってしまったが、同封されているスタイリッシュな説明書から粋な雰囲気を感じ取り、美術館に訪れたような高揚感とともに作品製作に取りかかってみた。

小袋に分かれており、それぞれに番号が振られているため、混乱することは無さそう

パーツのそれぞれに、『星月夜』の特徴的なくすんだブルーやオレンジ、イエローなどが施されており、絵画ならではの曲線を表すべく、パーツの形は角が取れたものが多い。各パートが完成していくごとに、だんだんと絵を書き上げていっているような不思議な感覚になった。

意気揚々と始めてみたものの、ひとパーツ取り間違えると命取りとなる・・・と慎重に作業していると、朝に箱を開けたはずなのに、外は真っ暗になっていた。でもやはり、すべてが手作業なので『星月夜』の魅力でもある神秘的な星空や、眼下に広がる農村、また「額縁」までも自らの手で作り上げるのが、なかなかおもしろかった。

3Dになっており、臨場感たっぷりに「星月夜」を楽しむことができる

紆余曲折(パーツの紛失)ありながらも、「それもこれも、芸術家の苦悩だ!」なんて言いながら、めげずに9時間取り組み、ようやく完成。ここまで長時間にわたり絵画に向き合うことのなかった記者にとっては、感性を磨く最高のチャンスだったように思う。

同商品は、完成した後、実際の絵画のように壁につるすことができるため、「部屋に自分の作品を飾る・・・」という、一度は憧れたことがあるであろう体験ができるのも醍醐味のひとつ。新年のスタートに、思いっきりアートに触れてみるのもいいかもしれない。

付属のミニゴッホが愛おしい
完成した「レゴ アイデア ゴッホ 『星月夜』」
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