5年振り「M-1」決勝へ…さや香、芸風を模索し手放したものとは

2022.12.17 11:30

お笑いコンビ・さや香(左から新山、石井)

(写真3枚)

■ボケ・ツッコミを入れ替え…「1個落ち着いた」

初めて挑んだ『M-1』に打ちのめされ、模索期間へと入る。準々決勝敗退を3回連続で経験した後の2021年、芸歴8年目にしてボケ(新山)ツッコミ(石井)の入れ替えという大きな決断をした。

新山は「元々そこまで定まってなかったですし、違和感はなかったと思いますよ。単独ライブで初めてボケツッコミ入れ替えたネタを1本やったときに、最後にお客さんに聞いたんですけど、みんなどのネタか分からんって感じでしたから。それなら大丈夫やと」と語る。

しかし石井は当初、少しだけ不安があったようだ。「僕はもうツッコミ一辺倒やったんで、やり方も分かりませんでしたけど、それは1からやっていくしかない。自分的にも面白がりながらできたらいいんかなっていう感じで」と明かす。それに対し新山は「なんていうんですかね・・・石井は笑かすより笑われる方が良いというか。男前が変に堂々として、それをクスクス笑ってもらう方がおもろいかなと。そのニュアンスを石井は分かってるなと思います」。

ボケツッコミを入れ替えて挑んだ2021年の『M-1』では、敗者復活戦へと進む。10組のトリという注目の出順で披露したのが、「か!ら!あ!げ!4!」と互いが絶叫し大暴れする、お笑いファンと視聴者をザワつかせたネタ『からあげ』だ。

新山は「別にあのスタイルを良しとはしてないですよ」と笑いながらも、「元々やろうと思っていたネタで。その証拠に尺調整は完璧でしたよ。4分3秒くらいでしたから」と振りかえり、ネタ終わりにはぐったりとなっていた石井も「ちゃんと劇場でブラッシュアップしてました。前日から四六時中漢方飲みまくって喉を安全にして挑んだんで。全力です」。トリという出順が分かった際、少し揺らぐ気持ちはあったというが、「最終的には好きなのをやろうと」。

紆余曲折を経て『M-1』の決勝の舞台へと戻ってきた2人。先日公開された『M-1』公式YouTubeのファイナリストインタビュー動画のなかで、新山は「普通に漫才ができるようになったのは、昨年くらいからですかね」と明かしていた。

「2017年の『M-1』がそうだったんですけど、当時の僕たちの芸歴で一発当てるとしたら、新しいこと・変わったスタイルをしないと無理やなと思ったんです。それが、昨年くらいからおもしろいことを言うだけになれたかなと。散々僕がボケて石井がツッコんで色々模索してきたんですけど、入れ替えてからは、もうやることは完全に決まったというか。やっと1個落ち着いたっていう感じなんです」

「あと、そのタイミングで個人的には『自分のおもしろい』を捨てました。準々決勝で落ち続けていたときは、スベるかウケるかみたいなネタをやってきたり、『自分のおもしろい』のなかで何かを探し続けていましたね」と、振りかえる新山。

石井は、「ずっと『こういうことをやる』っていう道しるべを新山が出してくれてたんで、そこに乗っていってたらいいとこにつくんやろうなってガムシャラにやってきただけなんで・・・アホなんで答えられないですね」と笑った。

「ネタにもある『膝でキスする』っていうのは僕が言い続けている秘伝の技です」(新山)「僕はいまいち自分自身がわからないところがありますね。得意不得意が分かるようになったのも結構最近というか」(石井)

さや香が出場する『M-1グランプリ2022』は12月18日、ABCテレビ・テレビ朝日系列24局で放送される。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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