京都・宇治市の「萬福寺」で黄檗ランタンフェスティバル [PR]

2022.12.8 20:00

仏教を象徴する花・蓮を描いた「神聖な蓮池」

(写真6枚)

現在、京都府宇治市にある黄檗山「萬福寺」にて、日中国交回復50年、隠元禅師350年遠諱(おんき)の年にふさわしいイベント『黄檗(おうばく)ランタンフェスティバル』が開催中。中国ゆかりの「萬福寺」境内をランタンでライトアップし、日中友好の架け橋となるのはもちろん、中国文化を間近で体感する絶好の機会。日本のイルミネーションとはひと味違う、鮮やかな夜をぜひ。

●イルミとは違う、中国ランタンって?

クリスマス前後を中心とした冬シーズンに、ツリーや街路樹、建物の壁面など広いスペースに壮大な装飾をほどこす日本のイルミネーションには「ロマンティック」や「フォトジェニック」といった言葉がぴったりですが、中国のイルミネーションはそれとは趣が異なります。

北魏時代の壁画をモチーフにした「鹿王本生」

三大節句の「春節・端午節・中秋節」をはじめ、さまざまな行事で飾られる中国ランタン(灯籠)は、それぞれキャラが立ったオブジェの造形も色遣いもポップ。故事にちなんだ物語が描かれたものも多く、中国の文化がふんだんに盛り込まれています。

●隠元禅師が開創した「黄檗宗萬福寺」

中国・福建省にある「黄檗山萬福寺」住職で、中国明朝時代の臨済宗を代表する僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって1661年に開創。元々は「臨済宗黄檗派」と称していましたが、1876年(明治9年)に「黄檗宗」として独立。現在に至ります。

隠元禅師の渡日を表した「隠元禅師渡来」

●唯一無二の中国ランタンを間近で体感!

禅宗とは異なり中国的な要素を色濃く残しているのが特徴で、儀式作法や梵唄(ぼんばい/太鼓や銅鑼など鳴り物を使って読まれる独特のお経)に受け継がれた伝統には、現在の中国寺院でおこなわれている仏教儀礼と共通する部分が多く見られます。

扉がなく開放的な門型建築「日中友好の門」

京阪・JR黄檗駅から歩いてすぐの住宅街を抜けると突然現れる、総門に飾られた「日中友好の門」は、各地の中華街でもしばしば見られる中華文化のシンボルのひとつ。扉がなく開放的な中国の門型建築がモチーフで、『境内一面大灯籠』と謳うランタンフェスティバルの入り口にふさわしい華やかさでテンションを上げてくれます。

小さなランタンが人間を表す「一心同体」

総門から三門に向かう参道にある「一心同体」は、頭上に小さな(といっても大きい)提灯タイプのランタンがずらりと吊るされており、随一の華やかさ。「光と力を集めた人間が輝く銀河社会」という深い意味はあるものの、ここではあまり考えず、黄色い光を通り抜けるイルミネーションの醍醐味を味わうのがおすすめ。

さまざまなランタンを組み合わせた「仕女の花見」

境内の奥深く、開山堂の正面回廊から見える「仕女の花見」(しじょのはなみ)。全30のランタンのなかでも最もストーリー性が感じられ、色鮮やかに光る仕女、木、花、橋のオブジェが、幅・奥行きいっぱいに立体的に組み合わさって、唯一無二の中国ランタンを存分に感じられます。

●お得な前売り入場券はこちら

柵やロープなどで区切られておらず、至近距離まで近づいて見ることができるのもこのイベントの特長。今回のイベントのために中国から来日した17人のランタン技師、その「技巧の粋」がすべてのランタンに詰まっていて見どころは尽きません。

『黄檗ランタンフェスティバル』のチケットは前売りでお得に購入することが可能(大人:前売り入場券2200円、中高生:前売り入場券900円)。LINE、もしくはJTBサイトにて購入できます。ご利用にはスマートフォンが必要です。

『黄檗ランタンフェスティバル』
期間:2022年10月28日(金)〜2023年1月31日(火)
時間:夕方5時半〜夜9時(最終受付:夜8時半)
会場:萬福寺境内(京都府宇治市五ケ庄三番割34)
料金:大人2500円、中高生1000円(小学生以下無料)
公式サイト

取材・文/上地智 写真/本郷淳三
提供/京都府観光連盟

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