東大阪で生まれ育ったヒロインが、やがて空に惹かれて航空業界に足を踏み入れる連続テレビ小説『舞いあがれ！』（ＮＨＫ朝ドラ）。１１月２４日放送の第３９回では、舞の同期である吉田が、家庭の事情から航空学校に通うことが難しくなるシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

航空学校の小テストで７５点を取り喜んでいると、「その点でよく喜べるな」と柏木（目黒蓮）から嫌味を言われてしまった舞（福原遥）。負けじと舞が勉強に励むなか、同じグループの吉田（醍醐虎汰朗）の母が倒れてしまい、看病のため急遽実家に帰ることに。

１カ月が経ち、母が退院したということで学校に戻ってきた吉田。教官の都築（阿南健治）から「１カ月の遅れを取り戻すには次の期からやり直す方がいい」と宣告され、経済的にやり直すのは難しいこともあり退学を決める。

しかし、吉田が看病のかたわら独学でまとめたノートを見た舞は、「吉田くんなら今からでも取り戻せると思う」と、グループの仲間たちとともに都築を説得するのだった。

母子家庭で育ち、「一度も飛行機に乗ったことのない母さんを海外旅行に連れていきたかった」という思いからパイロットを志したという吉田の事情が明らかになった今回の放送。

ＳＮＳでは「吉田くん、とてもいい子そうで推せる」「吉田学生には残ってほしいな」「吉田学生、賢くて健気で努力家で、いい子すぎる･･･」といった声が寄せられ、ツイッターでは「吉田くん」「吉田学生」がトレンド入り。

また、吉田役を演じる醍醐虎汰朗は２０１９年に公開されたアニメ映画『天気の子』で主人公・森嶋帆高役を演じ、一躍注目を集めた若手俳優。ＳＮＳでは『天気の子』ファンから、「朝ドラに帆高の中の人出てるじゃん」「吉田くん、天気の子の帆高くんだったので毎回やっぱ声がいいなと聞き惚れてる」といった反応も寄せられている。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。第４０回では、舞たち航空学校の学生が宮崎校での最終試験を受ける。

文／つちだ四郎