大阪・西梅田に100色の滝「パワースポットのように」

2022.11.23 07:30

一級建築士であり、企業や美術館などさまざまなシーンで設計、空間デザインやアート作品などを手掛けるエマニュエル・ムホーさん(11月18日・大阪市北区)

(写真4枚)

街中をイルミネーションが彩るなか、大阪・梅田にある「ハービスPLAZA」(大阪市北区)では11月18日、色鮮やかなインスタレーション「100 colors no.41」が完成した。

インスタレーションとは空間や場所を含めて体験させる芸術作品のことで、同作品は「ツリーに変わる空間作品を」と半年ほどの期間をかけて製作されたもの。手掛けたのは、フランス出身の建築家/アーティスト/デザイナーのエマニュエル・ムホーさんだ。

約10mある吹き抜けの空間を活かして、水が勢いよく流れ落ち水しぶきが上がる滝のような様子が100色の紙で表現されている。

使われる色は、何千もの色のなかからエマニュエルさんがもっとも美しいと感じた100色。「色はシンプルでありながら強く、心を動かされる。みなさんの心や身体が浄化されて、リフレッシュできれば」と話す。

上部は長く、下部は細かな形の色紙。作品のなかに「迷子」として女の子2人と猫が隠れているのもエマニュエルさんの作品の特徴。今回はハート形も(11月18日・大阪市北区)
上部は長く、下部は細かな形の色紙。作品のなかに「迷子」として女の子2人と猫が隠れているのもエマニュエルさんの作品の特徴。今回はハート形も(11月18日・大阪市北区)

彼女が独自に編み出した色で空間を仕切る「色切/shikiri」 のコンセプトによって、さまざまな「色」を感じられるのが魅力。細い糸につながれたたくさんの色紙が、人が通ったり、扉が開閉されることでひらひらと揺れ、多彩な表情を見せる。

エマニュエルさんは、「2カ月間みなさんにとってのパワースポットに、という思いを込めた。何も考えず見て感じてほしい」と呼びかけた。展示場所は、「ハービスPLAZA」のオルガン広場。展示期間は2023年1月9日まで。

取材・文・写真/岡田由佳子

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