ピンポンに男性の声で応答、便利グッズにSNS「助かる」

2022.10.26 16:00

自分の代わりに訪問者に男の人の声で応答してくれる 『応答くん』

(写真6枚)

ネットショッピングやデリバリーの利用が増え、配達員の訪問が増えた昨今。しかし防犯上、「女性の1人暮らし」であることを知られたくないと思う人も多いのでは。

2021年3月、人気エアバンド・ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が、迷惑電話や訪問販売に対応してくれる男性の音声素材集をYouTubeチャンネルにて公開したこともあり、その動画を見た人からは、「不安だったので助かる」「この動画の存在自体が1人暮らしするときに心強いものになる」といった声が上がっていた。

そのように「男性の声」のニーズが高い現代、ボタン1つ押すだけで男性の声でインターホンでの受け答えを気軽にできるという商品「応答くん」が、大阪の家電メーカー「ライソン」(本社:大阪府東大阪市)から11月1日に発売される。同社の広報・三上紅美子さんに詳しい話を訊いた。

■ インターホンだけでなく、迷惑電話にも使える「応答くん」

──「応答くん」を企画、制作された経緯を教えてください。

コロナ禍で、フードデリバリーや宅配便などを使う機会が増えましたよね。便利ですが、「インターホンで答えるときに女性の1人暮らしだと知られたくない」と、当社の女性社員がポロッとこぼすことがありました。その一言に「それわかる!」と共感する女性社員も多く、商品化に向けて開発が始まりました。

──「玄関の前に置いておいてください」といった置き配指定があるのは、現代らしく感じました。どのように言葉を選定されたのでしょうか?

企画担当者が女性社員を中心に、「どんなボイスがあると良いか」を社内でヒアリングし、出前や宅配をはじめ、勧誘・不審者・ストーカーなど、さまざまなシチュエーションを具体的に思い浮かべながら決定しました。

「今、忙しいんで」「いらないです」など、インターホン越しだけでなく迷惑電話の撃退にも使えるよう、汎用性の高いセリフを選んでいます。ピンポンの音も入っているのですが、迷惑電話を切りたいときにおすすめですよ。

電話対応にも使える「応答くん」

──「ピンポーン」と鳴ると、自然に電話を切る方向に持っていきやすいのでありがたいです。声は男性1種類なのでしょうか?

16個あるボタンのうち「ピンポン」以外は男性によるボイスで、声の主は1人です。当社の男性社員の声なのですが、「迷惑な訪問を断るのに、1番説得力のある声の持ち主」が選ばれました。

──なんだか迫力がありそうです。

はい。でも「訪問販売の人や配達員さんに、これは失礼なんじゃないか?」という音声は、丁寧に聞こえるように試行錯誤して、感じよく聞こえるようになっています。

──お仕事で訪問している方も多いので、丁寧な対応も大切ですよね。この商品、1人暮らしの女性以外にも、昼間1人で家にいる主婦の方などにも便利そうです。

そうなんです。高齢者の方ならまるで息子さんのように、お子さんの留守時はまるでお父さんのように「応答くん」が応えてくれますので、たくさんの方に使っていただけるとうれしいです。

──特別な工事などもせずに、簡単に設置できるそうですね。

インターホンの脇の壁に設置してすぐ使えるよう、両面テープでくっつけられる専用のホルダーも付いています。いざというときにサッと使っていただけたらと思います。

同商品の発売が発表されると、SNSでは「すごいアイデア商品」「助かる」「ちょっと欲しいかも」「工事も要らないのうれしい」など称賛の声が寄せられている。「応答くん」(2200円)は、全国の雑貨ショップにて11月1日から発売される。

取材・文/野村真帆

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