「ちょっと凍った状態」で出てくる、神戸の給食でお馴染みのデザート「とくれん」（製造：浅井缶詰／本社：徳島県阿南市）のゼリー。神戸・三宮のとあるホテルが、そんな「とくれん」をモチーフにしたコラボルーム宿泊プランを企画。「そこまでする･･･！？」と思わずツッコミを入れたくなるようなインパクト抜群なプラン内容（９月１５日〜）だが、実際に泊まった人はいるのか？ 反響を訊いてみた。

■ 神戸民が愛してやまない「とくれん」

そのプランがあるのは、神戸・三宮のホテル「ロイヤルパーク キャンバス 神戸三宮」（神戸市中央区）。「街が、楽しい。」という同ホテルのコンセプトにならい「神戸をより楽しむ」べく作られた同プランには、神戸の給食でお馴染みの「とくれん」が採用された。

「徳島県発祥なのになぜか神戸の給食で出されている」「実は『オレンジ』以外にも種類があった」「なぜか半分凍ったシャリシャリの状態で出される」など、歴史が長いゆえにいろいろと諸説のある商品だが、コラボルームになる程なので多くの人に愛されていることは事実。メディアでも度々取り上げられ、神戸の百貨店や食料雑貨店などでは購入することもできるため、ＳＮＳでは「見つけた」と写真付きの投稿が多数見受けられる。

広報担当者は、「『ローカル』というのが同ホテルのテーマにもありまして、神戸の地で馴染みのある『とくれん』を、２０２１年から朝食ブッフェに並べ始めたことがきっかけでした。コラボルームはノリで･･･いや、私どもの思いの丈を詰め込みました。このコラボルームが、神戸という街のショーケースとして、思い出に浸ってもらえる場所になれば」と話す。

■ まさかの「パジャマ」まで作っちゃった

そんな夢のようなコラボルーム、気になる内容としては、クッションやベッド、壁など、一面に装飾が施された部屋に宿泊でき、ルームウエアにはオリジナルのＴシャツ（持ち帰り可能）、そしてゼリー５種が入った保冷バッグ（持ち帰り可能）も完備。また、朝食ブッフェにも「とくれん」が揃っているため、ゼリーと寝食をともにするという、なかなかレアな体験ができるのだ。

同プランは９月１５日から開始されているため、反響を聞いてみると「ありがたいことにＳＮＳでの声がかなり大きく、プチバズり現象となりました（笑）！ まだ始まったばかりなので、宿泊されている方は数グループですが、みなさん思い思いに楽しまれているようです」と話し、「ぜひ神戸旅行に使っていただきたい」と期待を込めた。

価格は平日２万４０００円、土曜日と特定日は３万円（いずれも２名１室利用時）。期間は１２月１８日まで。