鉄腕アトムや初音ミク、日本画に!? 京都でユニーク展示開催

2022.9.10 07:15

尾形光琳『富士・三壺図屏風』をオマージュした「鉄腕アトム×富士」。荒々しい神山と穏やかな富士の対比もおもしろい

(写真6枚)

『響きあうジャパニーズアートー琳派・若冲×鉄腕アトム・初音ミク・リラックマー』が9月6日より「細見美術館」(京都市左京区)で開催されている。

同展は、2021年秋から2022年春にかけて、ドイツの「ミュンヘン五大陸博物館」で開催された展覧会の帰国記念展。鉄腕アトムなど日本のキャラクターが、日本美の象徴といわれる俵屋宗達や尾形光琳による「琳派」や、「奇想の絵師」として知られる伊藤若冲の世界と融合した現代の日本画<琳音>を展示する。

現代のキャラクターと日本の絵画の融合は、一見奇抜に思えるが「平安時代に発達した『やまと絵』と呼ばれる日本古来独自の描き方は、尾形光琳や俵屋宗達冲などが手掛けた名画にはもちろん、現代のアニメやマンガ、キャラクターも、その影響を受けていますし、両者はつながっています」と、<琳音>ディレクターの山田晋也さん。

「『キャラクター』という存在自体も、古くからあるもので、俵屋宗達の描いた『風神雷神』も、江戸時代の人気キャラクター。戦後、高度経済成長期に鉄腕アトムが生まれ、女性が活躍する時代に癒やしを求めてリラックマが人気になったり、その逆に男性が弱くなり、理想の女性を初音ミクに求めたりと・・・キャラクターは時代を映し出しています」。

鈴木守一『業平東下り図』で描かれていた馬にまたがった業平がリボンの騎士に成り代わっている「リボンの騎士×業平東下り」

館内には、若冲が描いた鶏とと初音ミクを組みあわせたり、鈴木守一の『業平東下り図』では手塚治虫による少女漫画作品『リボンの騎士』がモチーフの⼀部に成り代わって登場したりと遊び心のある作品が並び、時代を映し出す現代のキャラクターと名画の意表をつくマッチングの妙が楽しめる。また、創造の源泉となった「細美コレクション」の琳派・若沖作品との対比も必見だ。

山田さんは、京都の呉服メーカーであり日本画の工房としても知られる「豊和堂」のアートディレクターであり、今回展示されている<琳音>作品はすべて「豊和堂」で手掛けた肉筆画。主役も背景もすべて手描きによって写し取ったもので、絵師の筆技も見どころだ。期間は12月4日まで、入場料は一般1400円ほか。開館時間は朝10時~夕方5時(入館は4時半まで)。

取材・文・写真/天野準子

『響きあうジャパニーズアートー琳派・若冲×鉄腕アトム・初音ミク・リラックマー』

会場:細見美術館(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
期間:9月6日(火)〜12月4日(日)
料金:一般1400円、学生700円

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