８月３１日放送の『クローズアップ現代』（ＮＨＫ）は、「アイドル業界」特集。日本、そして世界を牽引する２つの芸能プロダクションの舞台裏に迫る。

１５～２４歳のＺ世代８割が「推し活」にハマり、アニメやゲームと肩を並べる巨大市場に成長したアイドル業界。２０１９年におこなわれた、視聴者が「国民プロデューサー」となりデビューするアイドルを決める、公開オーディション番組『ＰＲＯＤＵＣＥ １０１ ＪＡＰＡＮ』では、日本各地にファンの自腹による「応援広告」が現れるなど、社会現象を巻き起こした。

そのほか、日本の音楽会社「ソニーミュージック」と芸能プロダクション「ＪＹＰ」による共同プロジェクト『Ｎｉｚｉ Ｐｒｏｊｅｃｔ』も記憶に新しい。現在、アイドルのオーディション番組がトレンドとなり、盛り上がりを見せている。なかでも、１９６２年に創業した「ジャニーズ事務所」は、現在の日本のアイドルブームを築き上げてきたといっても過言ではないだろう。

そんなジャニーズから２０２１年、鮮烈なデビューを果たしたのが「なにわ男子」。そして、そのプロデュースを手がけるのは現役アイドルで関ジャニ∞の大倉忠義だ。

同番組で放送される３月下旬からの密着取材のなかで、大倉が若手たちに語ったのは「自分自身で考え続ける大切さ」。多くのグループが乱立する現在の厳しい同業界で、「アイドルを続ける難しさ」を語る。直近では耳鳴りなどの体調不良とも戦いながら、大倉は今でも「アイドルとは何か？」と模索する日々であると明かす場面も。

また、『グラミー賞』にノミネートされるなど、世界的人気を誇るＢＴＳを輩出した、韓国のエンタテイメント企業「ＨＹＢＥ」にも密着。現在進めているのは、「日本発で世界を目指す」新たなグループのオーディションだという。番組内では、キーパーソンの一人である「ＨＹＢＥ ＪＡＰＡＮ」のハン・ヒョンロックＣＥＯに独占インタピューを実施する。

「多様化が進む時代に、人々はアイドルに何を求めるのか」･･･その時代性も読み解きながら、令和アイドルの新潮流に迫る。放送はＮＨＫ総合で夜７時半から。ＮＨＫプラスで放送後１週間見逃し配信あり。