ヘッドホンの閉鎖空間に絶望…梅田に恐怖の10分お化け屋敷

2022.7.30 19:15

火災が起き、耳が引きちぎられた生徒たちが死体となって発見された教室

(写真4枚)

学校の教室がテーマのお化け屋敷『戦慄教室』が梅田の商業施設「HEP FIVE」内(大阪市北区)に7月29日にオープン。完全ヘッドホン着用で聴覚が支配されるホラー仕掛けに、体験した記者は絶叫続きの10分間となった。

■ 私たち挑戦者は、事情聴取の参考人

手がけたのは、「namco HEP FIVE店」を運営する「バンダイナムコアミューズメント」(本社:東京都港区)と、車に乗ったまま体験する『ドライブインお化け屋敷』や、棺桶の密室空間を使った『絶叫棺桶』など、コロナ禍ならではの状況を生かしたお化け屋敷を数々プロデュースしてきたホラーイベント集団「怖がらせ隊」(本社:東京都杉並区)。

立体音響にこだわり、人々の腹の底から絶叫させることを得意としている彼ら。今回の『戦慄教室』は、とある火災が起きた高校の教室をテーマに、そこで発見された「耳を引きちぎられた生徒たち」の謎を解き明かすべく、観客である我らが事情聴取の参考人として、現場検証用に再現された教室に呼び出される。

「ヘッドホン型脳波測定」という名目で、大きなヘッドホンを渡されるのだが・・・、今回はこのヘッドホンから流れる声に人気声優の岡本信彦を抜擢。さまざまな声を使い分け、怪談話に向いているとの呼び声から岡本が選ばれたそうだ。

中央部分には黒板、そして教壇が設置されており、突如現れる「先生」に思わず絶叫

■ いざ絶叫必至の教室内へ・・・

始まるやいなや、男の教師らしき人のささやき声が耳元から聞こえ『戦慄教室』へと誘われる。やはり五感がひとつでも遮られると恐怖心が増すのか、「耳からやばい声と音しか聞こえない」という状況に早くも絶望。そんななか前をみると突然「旋律先生」と名乗る男性が教壇に現れたり、何かに背中をなぞられたりと、ホラー感は増すばかり。

始まる前にスタッフが、「このお化け屋敷は一度入ると出ることはできないので、リタイアされたい方は、ヘッドホンを外し、耳を塞いで、下を向いてください!」と言っていたのを思い出し、思わず耳に手をやりそうになったが、そこは我慢・・・。火災の原因、死体に起きた謎を知りたいと思い、暗闇のなか目と耳を凝らす。

 旋律先生や死んだはずの生徒たちに囲まれているという絶望的な瞬間も…

場内は特殊照明のおかげで手元も見えないくらいの真っ暗で、時折明るくなるライトに安堵感を示しそうになるものの、決まって「何か」が出てくる。「もう無理!」と怒りさえも感じる恐怖心から絶叫していると、10分間のお化け屋敷がタイムアウトとなった。

同イベントの構成・演出を務めた「怖がらせ隊」の企画担当者に話を聞くと、「タイプに分かれるが、恐怖レベルというとこれはそこまでは高くない」とのこと。記者は「絶対嘘だ」と思ったが・・・。「『ドライブインお化け屋敷』をはじめ、コロナ禍ならではのお化け屋敷も多く、どれも動けないという恐怖感を使った演出となっています。今回のお化け屋敷では、何かが触れてきたような感触があったと思いますが、我々は非接触なので安心してください」と不敵な笑みを浮かべた。

7月29日〜8月21日の期間限定で「namco HEP FIVE店」で開催される『戦慄教室』

『戦慄教室』は8月21日までの限定開催で、「HEP FIVE」の9階にある「namco HEP FIVE店」にて。所要時間は約10分で、価格は800円。

お化け屋敷アトラクション『戦慄教室』

会場:namco HEP FIVE店(大阪府大阪市北区角田町5-15 9階)
期間:7月29日(金)〜8月21日(日)
料金:1人800円

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