熊川哲也に「完璧」と言わせた兵庫出身のバレリーナ、日高世菜とは

2022.7.27 20:30

バレエ界の巨匠・熊川哲也が「完璧バレリーナの象徴」と太鼓判を押す日高世菜

(写真3枚)

長い手足に、並外れた身体能力を併せ持つ「超人ダンサー」こと日高世菜は、現在熊川哲也率いるバレエ団「Kバレエ」の新しい顔として売り出し中の踊り手。今秋に上演される同カンパニーの新作『クレオパトラ』でWキャストで主演を担う。そんな日高の魅力を、熊川が取材会で語った。

兵庫・西宮の小さなバレエスタジオで育ち、その後ロシアの名門バレエ学校に入学。ルーマニア、アメリカと着々とプロとしての実績を積み、2020年に帰国。それまで海外での活躍が主で、国内で踊る機会はさほどなかったため、「Kバレエ」入団時(2020年)の知名度はそこまで高くなかった。

「初めて彼女を見たとき、度肝を抜かれた」と、取材会で話す熊川。彼のなかでは日髙という存在がかなり衝撃だったようで「Gifted Physical Beauty(生まれ持った身体美)っていうのかな、それを最大限に使える子です」と太鼓判を押す。

とあるときに熊川の目に止まった日高は、そのままスターダムへのし上がり、同バレエ団初となる「プリンシパル入団」を果たす(従来であれば下から順にプリンシパルまで上り詰めるところ、いわば飛び級のように最上級の座についた)。動きひとつに心が見える、彼女が手を出すだけで観客は引き込まれる、日高はそんなダンサーであり、そんな彼女の踊りを熊川は「テクニシャンだけど、優雅」と表現する。

「日高はヨーロッパの匂いを感じさせるセンスの良いダンサー」と評価する熊川哲也(26日・大阪市内)

今回上演される『クレオパトラ』では、熊川哲也が出演する大阪公演(夜)で、主人公・クレオパトラを演じ、熊川との化学反応に観客の期待値は高まるばかり。すでに夜の回は完売しているため、興味のある人はまた次のチャンスを待つことになるのだが・・・今後も日高が魅せる可憐でしなやかなパフォーマンスを楽しみにしたい。

『クレオパトラ』の大阪公演は11月3日、「フェスティバルホール」(大阪市北区)にて。昼公演はクレオパトラを飯島望未、夜公演は日高世菜が演じ、熊川は夜公演に出演予定。チケットは現在昼公演のみ販売しており、S席1万5000円ほか ※日高世菜の高は、はしごだか。

『クレオパトラ』

会場:フェスティバルホール(大阪府大阪市北区中之島2-3-18)
日時:11月3日(木・祝)※13:00と17:30
料金:(13:00の回)S席1万7500円、A席1万3000円、B席1万円、C席8000円、BOX席2万3000円、バルコニーBOX席(2席セット)3万5000円

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