カベポスター、弱点を元に行き着いた…唯一無二の「喋り漫才」

2022.7.9 09:15

お笑いコンビ・カベポスター(左から永見大吾、浜田順平)

(写真4枚)

■ネタが違うと思っても、2・3回はやってみる(浜田)

「僕の方が身長高いんで、キリンが上にある木の実食べるときに首伸ばした感じで姿勢良く見えてるんちゃう?」という永見に、「俺が? もしかしたらそうなんかなぁ…」と受け入れる浜田

──ネタ作りのことも伺いたいのですが、浜田さんは過去のインタビューのなかで、「以前まで永見さんからネタ合わせのとき細かく詰められることが多くて、ネタ合わせに行くのが嫌だった」というようなことをおっしゃっていました。現在は心境の変化はありますか。

浜田:そういう気持ちは徐々になくなっています。以前は「自分の意見が正解だ」と自信があっても、永見にそれが通らなかったり、吟味する前に否定されることもあったので・・・それならもう何も言わんとこって。4年目くらいまではそうでしたね。だけど今は僕の意見も聞いてくれるようになってきたし、逆に自分も永見の考えが分かるようになりました。だから、コンビとしての状況は良くなっている気がします。

永見:「ネタ合わせに行くのが嫌だ」という浜田の雰囲気はなんとなく感じ取っていました。でも僕も意見を通したいですし・・・浜田にも喜んでもらう状況作りが難しかったんです。それで当時はツンケンしちゃった感じがありましたね。

10日の決勝では最終Cブロックで登場するカベポスター

浜田:あと僕自身も、3年目くらいまでは永見がネタを持ってきてくれても「違う」と感じたらすぐにそう伝えていました。でも今は2、3回、ネタ合わせをやってみるんです。それでも違和感があれば言うようにしています。『ytv』で優勝したときもそうですけど、自分ひとりで成し遂げたなんて当然思わないですし、相方には感謝しています。ちょっとずつ信頼関係ができてきたからこそ意見が言えるし、やりやすさも出てきています。

永見:昔はコンビの関係性が良くなればネタとか伝わり方も良い方に変わると思っていた時期もあったんですけど・・・僕らは結構各々の考え方があるので、これ以上仲良くなるイメージが湧かなくて。でも舞台上での関係性は良くなっている実感があります。漫才のときは仲良しです(笑)。そんな感じでコンビを続けていきたいですね。

『第43回ABCお笑いグランプリ』決勝の模様は7月10日・昼1時55分より、ABCテレビで生放送されるほか、動画配信サービス「ABEMA」でも無料配信される。

https://www.youtube.com/watch?v=-f4jogWzIiI

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