オール巨人が語るM−1審査員「中堅の大会ならやってもええかな」

2022.6.25 07:00

書籍『漫才論:僕が出会った素晴らしき芸人たち』を上梓した漫才師・オール巨人

(写真5枚)

『M−1グランプリ』の絶対的審査員として、視聴者だけでなく、芸人からも一目置かれる漫才師・オール巨人。今年3月に上梓した『漫才論:僕が出会った素晴らしき芸人たち』でも、『M−1』について多くの文字を割いてるが、このお笑い界の登竜門をはじめ、漫才の未来について話を訊いた。

取材・文/ミルクマン斉藤 写真/渡邉一生

「M−1、今年は行きませんよ」(オール巨人)

──巨人師匠といえば、『M−1グランプリ』の審査員としてもはやおなじみですが、僕としては、『M−1』が始まってから風向きが変わったと感じていまして。

そのちょっと前くらいからそうだったと思いますよ。例えば、今はいろんな番組があるじゃないですか。昔はアナウンサーが司会やってたけど、今は現役漫才師を含め、漫才師上がりが多いでしょ。

──正直、『M−1』を見てると、まあ松本人志さんはいらっしゃるけど、巨人師匠の存在がひとつの杭みたいな感じがするんですよ。

そう言ってもらえるのは、うれしいんですけどね。でも今年は行きませんよ。

──前回が終わったとき、そのようなことをおっしゃってましたが。

もう行かない。こないだ、お願いのようなこと一寸言って来られたんですけど。でも向こうもアカンやろ思って、「最後の挨拶に来ました」って(笑)。

──上沼恵美子さんもそんなこと言われてます。

実は、『M−1』のプロデューサーさんが、僕のとこに来る前に「上沼さんのところにも行ってきましてね」って。いやいや、僕はもう上沼さんと約束しましたから。

注目されるM−1審査員については「僕はもう上沼さんと約束しましたから」と巨人師匠

──そうですか。このところ毎年のようにそういう論争になってますが、「そんなん言うてても出てくれはるんやろなぁ」って思ってるんですが(笑)。

上沼さんは「巨人さんが来てるから来てるねん」、「いや、お姉さんが来てるから僕も来るんですよ」って。まあ、そういう話。

──誰もが実力を認める大ベテランでありながら、若手の漫才にもそれなりの一家言があり、いろんなスタイルの漫才に対して博識な審査員って、なかなかいないです。認められた若手からしても箔がつきますでしょう。ぜひとも続けてほしいところですが。

なんで審査員を辞めるかって言ったら、ホンマに疲れるんですよ。もう、メッチャしんどい。それに『M−1』って、審査員も審査されるっていうところがあるでしょ。世間のみなさんに。

──そうですね。審査員のコメントがネットニュースになったり。

これは自分の勝手なポリシーなんやけど、審査の1週間前から酒を絶つんですよ。若手が真剣に漫才やってるから、僕も一番良い状態で聞いてあげたいと。

でも最近、ゲームのネタとか出てきたり、分からない話題になるときがあって。それがもうダメなんですよ。自分が分からへんのに審査したらアカンでしょ。

──あぁ、なるほど。

ほんならお前、ゲームのことを勉強してから審査したらええやん、ってわけでしょ。いやもうね、70才にもなってそれはようせんわと。そんなんもあるんですよ。それを考えるとね、(明石家)さんまはなんでも知ってて偉いなあって思いますわ。

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