兵庫の女子大、生理ナプキンの無料配布アプリを導入

2022.6.9 18:45

専用のアプリをダウンロードして、個室内にあるQRコードをかざすとナプキンが出る仕組み

(写真6枚)

「武庫川女子大学」(兵庫県西宮市)のキャンパスで、女性が抱える身体的な悩みを科学技術で解決する、フェムテック企業「ネクイノ」(本社:大阪府北区)による生理用ナプキン無料提供サービスの導入実験がスタート。導入を企画した生徒らが記者会見に参加した。

「いつ生理になっても安心できる環境を公共の場に」という思いで誕生した同サービス『トレルナ』。専用のアプリからQRコードをかざすと、個室に設けられた機械から生理用ナプキンが出てくるという仕組みになっており、今冬の本格的な設置に向け、関西では「南海なんば駅」や商業施設「なんばCITY」「なんばパークス」など6カ所ですでに導入実験を実施している。

今回は、同校・経営学部の学生たちが主体となって実現。立ち上げメンバーの大西亜依さんは、「ゼミで『トレルナ』の存在を知り、私自身以前から生理に関する問題に関心があったので、参加しようと決めました。生理の悩みは女性同士でも話しにくい話題ですが、これを機にもっとオープンに話し合えるようになれば」と、期待を寄せた。

左から「トレルナ」導入実験を企画した大西亜依さんと、ゼミの高橋千枝子教授

また同校に通う女子大生は、「女子大として、こういった取り組みのスタートに立ち会えるのはとてもうれしい。ここから全国に広がって欲しい」「トイレに設置されたナプキン用の自動販売機はこれまでにもあったが、個室にあって無料だとより使いやすくなる」と、今回の導入実験に向けてポジティブなコメントを寄せた。

同サービスは、トイレットペーパー同様に生理用ナプキンを無償で利用できるよう考案されたもの。トイレ個室内のデジタルサイネージに表示される広告モデルで、実験期間終了後は実際のフィードバックをもとに、今冬からの本格的な導入を目指すという。

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