緻密に張り巡らされた伏線が話題を呼び、今沸々と注目を集めているアニメ『オッドタクシー』。そのポップアップストアが３月２３日、百貨店「阪神梅田本店」（大阪市北区）４階のリアクロイベントスペースにオープンした。

最終回が話題沸騰、現代人を魅了する『オッドタクシー』とは

セイウチのタクシー運転手・小戸川をはじめ、擬人化された動物たちが登場する同アニメ。アルパカ、三毛猫、トイプードルなど一見かわいらしいビジュアルながら、その本題は「練馬区の女子高生失踪事件」をめぐる本格ミステリー作品だ。

『鬼滅の刃』で知られる声優・花江夏樹（小戸川役）をはじめ、お笑い芸人・ミキ、ダイアンなどバラエティ豊かな面々を起用した声優陣でも話題に。また、「ツイッター」「婚活アプリ」など馴染みある文化が登場する独特な世界観と不思議な空気感に、２０２１年のテレビ放送以降じわじわと魅了されるファンが続出した。

そして、大どんでん返しとなった最終回放映後にはツイッターで作品名がトレンド入り。これが人気の起爆剤となり、「現代人に刺さる」「かわいいのに怪しい、やみつきになる･･･」など、一躍話題の作品へ。現在は「Ａｍａｚｏｎ Ｐｒｉｍｅ Ｖｉｄｅｏ」などでも配信され、４月１日（金）からは『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の公開も控えている。

注目の最中、グッズ集まるポップアップストアが百貨店に

そんな同作のポップアップストアが、関西に初上陸。異例だという百貨店の開催について、「阪神梅田本店」の担当バイヤー・矢田大河さんは、「昨秋のリニューアル以降、婦人ファッションのフロア（４階）に新設されたリアクロイベントスペースでは、ファッションだけでなくアニメやキャラクター、アートやスポーツといった多種多様なお客さまの『好き』が見つかるようなイベント提案を仕掛けております」とコメント。

さらに、「今回、私自身も作品のファンであり、ネット上でも話題が広がりつつある『オッドタクシー』とのイベントの企画提案をさせていただいたところ、ちょうど映画化が決定したこともあり、公開記念ストアという形でイベントの実現にいたりました」と話した。

矢田さんは同作の魅力を「オシャレでかわいらしい動物のビジュアル＆ＢＧＭとは裏腹に、ミステリー要素の強い巧みなストーリーの構成」と語り、「作中のキャラクター同士のコミカルな会話など、どことなく私たちの『日常』を感じるようなシーンが多く、ファンの共感を生んでいるのでは」と話す。

来場者「ファン心をグッとつかまれました！」

そして３月２３日のオープン初日には、開店時に２０組ほどが駆けつける大盛況に。店頭には「オッドタクシー 刺繍スウェット（春色Ｖｅｒ.）」（４９５０円）などのアパレルグッズのほか、「ロゴアクリルキーホルダー」（７７０円）などの雑貨がずらりと並ぶ。

来場者は、「大阪で開催されると思わなかったのでうれしいです。オンラインストアでは売り切れの商品もあって･･･どれを買うか迷います」「作中に登場するスクーターなど、展示も凝っていて。ファン心をグッとつかまれました！」と楽しむ様子を見せた。

イベントは４月５日（火）まで、「阪神梅田本店」４階リアクロイベントスペースにて開催中。『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は、４月１日（金）より全国で上映開始。

提供／阪急阪神百貨店