大阪府が延長求めず、21日まん延防止終了も再拡大を懸念

2022.3.17 08:00

「大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」の様子(3月16日・大阪府庁)

(写真2枚)

3月16日に開催した大阪府のコロナ対策本部会議において、21日までを予定している「まん延防止等重点措置(以下:まん防)」の再々延長を求めない方針を決定。一方、変異株BA.2による再拡大も懸念され、国に再適用の基準を求めるという。

大阪府の新規陽性者数は、2月11日に15791人と過去最大になってから減少傾向になり、3月15日は5980人。直近1週間の1日平均でも5183人、7日間ごとでは前週比0.81倍の状況だ。

とはいえ感染が収束しないなか、まん防を延長しない決め手となったのは、11日におこなわれた国の対策分科会で、「病床使用率などが50%を超えていても、急激な増加が見られず、かつ、新規陽性者数が減少傾向で、今後医療への負担が低下する見込みであれば終了できるのでは」という方針が示されたため。

府の状況をこれに照らし合わせると、新規陽性者は減少傾向で、重症病床使用率も4割未満。81.8%だった病床使用率も15日には57.7%と減少傾向を見せている。

しかし、新年度を迎える4月には歓送迎会など人流が増加すること、オミクロン株よりも感染力の強い変異株BA.2の検出が1日数例出ており、感染再拡大の懸念は残る。

会議において吉村洋文知事は、「BA.2への置き換わりリスクがあるので、非常に警戒することを府民に伝えていきたい。また、再拡大した際のまん防再適用基準を国に求めたい」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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