多岐川裕美、カムカムで雪衣役「いろんな愛があるんだなと」

2022.3.16 17:15

晩年の雪衣を演じる多岐川裕美 (C)NHK

(写真2枚)

3月16日に放送された連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)で、ヒロイン・ひなたら家族が岡山の雉真家を訪問するシーンが描かれ、ひなたの大叔父である勇の妻・雪衣も登場。雪衣の晩年を演じた女優・多岐川裕美が心境を語った。

昭和から令和にかけて3人のヒロインによる100年が描かれる本作。上白石萌音演じる橘安子から、深津絵里演じる雉真るい、そして川栄李奈演じる大月ひなたへと家族の物語が紡がれており、安子の岡山編では勇役を村上虹郎が、雪衣役を岡田結実が演じていた。

同作は放送開始時から見ていたという多岐川だが、「朝ドラは初出演になりますのでオファーをいただいてとってもうれしかったのと同時にびっくりいたしました。しかもご連絡があったのが、ちょうど岡田結実さん演じる雪衣と村上虹郎さん演じる勇が結婚して、息子さんがいるというシーンが放送された頃でした」と振りかえる。

「物語としても怒涛の展開で2人が結婚したことにびっくりしていたところへ、その雪衣さんの晩年役と聞きましてさらにびっくり! びっくりが重なりました。なおさら続きも見なくてはと翌日の放送を拝見したら、雪衣の登場が一度終わってしまったんです。その先、るい編には出てこないということもそのときはまだ知りませんでした」と戸惑ったという。

■ 台本を読んで、人間にはやっぱりいろんな愛があるんだなと・・・

雪衣を演じることについて、多岐川は「視聴者として見ていた頃、勇と雪衣が結婚するとは思っていませんでした。雪衣は雉真家を追い出されると思っていましたから、こんな風に夫婦になれるとは思っていませんでした。でも、勇と結婚できても雪衣はずっと心にわだかまりを持ったまま、悩んだままここまで生きてきたんだなと感じました。台本を読んでみて、人間にはやっぱりいろんな愛があるんだなと、人にはいろいろあるのよね・・・と思いました」と、含みをもたせてコメントした。

最後に視聴者に向け、多岐川は「視聴者のみなさんが雪衣に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか、悪い思いの方が多いのかしら? とちょっと怖いですけれども、これからもずっと作品をみていただいて、ドラマが全部終わったとき、雪衣に対するみなさんの印象がどんな風に変わっているのかなと、私の方が楽しみにしております」と呼びかけた。放送は4月8日まで(9日はその週の振りかえり)。

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