巨匠・フェルメール初期の傑作、修復後の貴重な絵画が大阪に

2022.3.10 07:45

ヨハネス・ フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館 (C)Gemaldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Herbert Boswank (2015)

(写真7枚)

特別展『ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が、「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)で開催される。

17世紀に活躍したオランダ絵画の巨匠、ヨハネス・フェルメール。本展は、彼の初期の傑作『窓辺で手紙を読む女』を見ることができる貴重な展覧会となっている。

窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、自身のスタイルを確立したといわれる同作品だが、1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明。長年フェルメール自身が消したと考えられてきたが、フェルメールの死後に何者かにより消されていたという事実が2019年に明らかとなった。

その後、大規模な修復プロジェクトが開始。それによりキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった同作を、所蔵館である「ドレスデン国立古典絵画館」(ドイツ)に次いで日本でお披露目。東京、北海道、大阪、宮城を巡回し、所蔵館以外での公開は、世界初となる。

そのほか、同館が所蔵するレンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ヤーコプ・ファン・ライスダールなどオランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点を展示。チケットは一般2100円ほか、開催期間は7月16日〜9月25日。

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