「マッシュルーム婦人…?」意味不明な惣菜品、SNSが困惑

2022.2.23 07:15

「うま味しいたけ」「うま味メンマ」

(写真7枚)

売上にも大きな影響を与えるといわれる、商品の顔・パッケージ。海外風やシンプル調、イラスト仕上げ・・・さまざまなデザインが陳列されるなか、とある惣菜品が話題となっている。

SNSで注目の的となっているのは、食品メーカー「ブンセン」(兵庫県たつの市)による「うま味しいたけ」。料理の素材として重宝するご存じの惣菜品・・・だが、そのパッケージにはなぜか超盛り髪の貴婦人のイラストが描かれている。

さらによくみると、その髪型はしいたけ・・・いや、イヤリングもしいたけ・・・? しかもその下には「マッシュルーム婦人」と記名(しいたけ婦人ちゃうんかい!)。SNSでは「意図が知りたい」「!・・・!!?、!?」など困惑する声が多数。「ふざけすぎだろ!」とツッコミそうになるが、一企業がこんな悪ふざけをするわけがない。きっとこれには深い意図があるはず・・・と思い立ち、広報担当者に話を訊いた。

──なぜこのようなパッケージを? どんな激しい企画会議の末に誕生したんですか?

特に深い意図はありません。

──(そんなわけないだろ・・・)。急に「貴婦人を描こう!」ってなったんですか?

ルーツはあります。弊社は昭和50年代から甘酒「むちゃン」という商品を販売していまして、そちらにフランス人女性が描かれているんです。「高級感を出すために貴婦人を載せよう」という案から実現したパッケージで、今でこそ昭和テイストの絵柄ですが、当時は普通だったんですよ。それが今では異様な雰囲気に・・・。

──異様な雰囲気って自分で言っちゃうんですね・・・。そして、「うま味しいたけ」の婦人もそこからの流れなんですね。昨今のレトロブームに則って、かわいいという声も見られましたが。

そういったお褒めの言葉をいただくこともあるので、この雰囲気を大切にしていこうと考えています。ただ「インパクトを残したい」という思いから、マッシュルーム婦人は髪型が盛り盛りになってしまいました。ちなみに同じシリーズの「うま味メンマ」には、メンマー婦人がいます。

「うま味メンマ」

──ほかにも婦人が!? ところで、「うま味しいたけ」なのになんでマッシュルーム婦人なんですか?

外国語だときのこ全般をマッシュルームというからですかね? そんなに深くは考えてないと思います。カタカナにできればOKだったのかもしれないです、「うま味メンマ」はメンマー婦人ですし。

──そ、そうですか・・・。では最後に「うま味しいたけ」のおすすめポイントをおしえてください。

しいたけの味わいをしっかり感じられる商品です。色々な使い方ができますので、ぜひお試し下さい(笑)

そのほかにも「塩っぺ」など、ユニークな商品名が揃う「ブンセン」。看板商品であるのりつくだ煮「アラ!」を60年前に販売した際、量り売りが主流だったために自社製品を覚えてもらえず、印象に残そうと発音を重視した固有名詞を採用したことがきっかけだったそうだ。「ブンセン」の商品は、関西圏を中心としたスーパーで販売中。

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