アカデミー賞候補の濱口竜介監督、授賞式は「単純に楽しみたい」

訪問先のヨーロッパからオンライン会見をおこなった濱口竜介監督(2月9日)
2月8日、『第94回アカデミー賞』で日本映画史上初となる作品賞ほか(監督賞、脚色賞、国際長編映画賞)4部門にノミネートされた映画『ドライブ・マイ・カー』。その監督、脚本をつとめた濱口竜介が翌9日、オンライン会見で現在の心境を語った。
ノミネート発表時、『ベルリン映画祭』に参加するためヨーロッパを訪れていたという濱口監督。「率直に言って、大変驚いております」と語りつつ、「まずは(原作となった)村上春樹さんの物語のチカラ、それを実現した俳優さんたちのチカラ、それを支えたスタッフ、プロデューサーたちのチカラだと思っています」と感謝を述べた。
監督賞に日本人がノミネートされたのは、『乱』の黒澤明監督(1986年)以来、実に36年ぶり3人目。国際長編映画賞は、是枝裕和監督の『万引き家族』(2019年)以来で、受賞すれば滝田洋二郎監督の『おくりびと』(2009年)以来となる。
なかでも作品賞は、世界中が注目するアカデミー賞の最重要部門で、今回は全10作品がノミネート。有力視されているのは、『ピアノ・レッスン』で女性監督として初めてパルムドームを獲得したジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(最多11部門12ノミネート)だが、そのほかのライバルも世界的監督ばかりだ。
世界三大画祭を制覇したポール・トーマス・アンダーソン監督の『リコリス・ピザ』、2度目の作品賞を狙うギレルモ・デル・トロ監督の『ナイトメア・アリー』、天才監督の名前をほしいままにするドゥニ・ビルヌーブ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』、そして、巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』などが作品賞の候補作に名を連ねている。

それらと並んで『ドライブ・マイ・カー』がノミネートされたことに濱口監督は、「集まっている面々がとても濃い。外国語映画のために用意された部門ではなくて、作品賞、監督賞、脚色賞という本戦的な部門でノミネートされたということは、すごいことだなと。その歴史のなかに自分が今、いる。実感ではなくて、みなさんがニュースでご覧なるような感じで、『へぇ〜』『すごいなぁ』って感じですね」とコメント。
『第94回アカデミー賞』授賞式は、現地時間3月27日(日本時間28日)に米ロサンゼルスで開催。濱口監督は、「スピルバーグ監督やウィル・スミスさんとか、デンゼル・ワシントンさんとか、そういう方がいる場に自分が行くことになると思うので、その場にいられることを単純に楽しみたいと思います。それに尽きると思います」と頬を緩ませた。
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