滋賀県の湖北地方に１２月２３日、商業文化施設「湖（うみ）のスコーレ」（滋賀県長浜市）がオープン。新たな観光スポットとなりそうだ。

カフェ・雑貨店「くるみの木」（奈良県奈良市）のオーナーで、全国のファンから熱烈な支持を受ける石村由起子さんと、全国各地でショップを展開する「Ｄ＆ＤＥＰＡＲＴＭＥＮＴ」（本社：東京都世田谷区）の取締役副社長で滋賀県出身の相馬夕輝さんがプロデュースする同施設。そのため、ＳＮＳでは「ここ目当てに湖北に引っ越したい」「楽しみにしている」と期待されていた。

石村さんは、「お客さまも含め、この施設に関わる全ての人々が学びを得て、人生をよりよいものにできるようにとの思いで、このプロジェクトに携わりました」と語り、ギリシャ語で「学校」を意味する同施設は、「作り手・売り手・買い手それぞれに学びのきっかけが生まれる場所を」がコンセプトとなっている。

石村さんがセレクトした３００品以上並ぶストアに加えて、図書室や喫茶室、ギャラリー、体験教室、製造室などの８つのエリアで構成。なかでも製造室は、鮒寿司をはじめ独自の発酵文化を育んできた滋賀県ならではの試みとなっている。

彦根で発酵食品を製造・販売していた醸造家のハッピー太郎さんが、麹や甘酒、どぶろくなどを、竜王町の「古株牧場」も古株つや子さんが監修したチーズといった商品を製造販売。また、喫茶室では、「ハッピー甘酒いちごスムージー」（１０００円）、「米麹チーズケーキ」（５８０円）などのメニューとして楽しめる。

同施設は、２０１６年から始まった長浜市内の市街地再開発事業「元浜町１３番街区第一種市街地再開発事業」の一環で企画・建設。営業時間は昼１１時～夜６時、喫茶室は昼１１時～夕方５時。火・水定休。２０２１年末は１２月２８日～１月５日まで休業。

取材・文・写真／中河桃子