奈良の「きたまち」でイベント開幕、夜はランタンで幻想的に

2021.11.23 07:45

メイン会場である奈良公園バスターミナル2階で開催している「といろ市」の様子(11月22日撮影)

(写真10枚)

近鉄奈良駅の北側一帯に広がる「きたまち」エリア(奈良県奈良市)の魅力を発信するイベント『きたまちといろ』が、11月22日からスタートした。

奈良県・市の共催で今回初開催となる同イベントは、観光客にも地元住民にも早朝から夜まで楽しんでほしいという思いから実現。「奈良公園など自然が多い『きたまち』の朝は、木漏れ日が差し込んで光がキレイで朝歩きがオススメです。寺社を早朝参拝した後に、期間限定の朝ごはんや買い物を楽しんで、宵までの時間の移ろいを楽しんでいただけたら」と、実行委員会の副会長・生駒あさみさんは話す。

最近注目を集める「きたまち」は、飲食店やカフェ、雑貨店、ギャラリーなどのオープンが相次ぐエリア。それと同時に奈良時代の聖武天皇・光明皇后の御陵や明治時代の歴史的建造物である「奈良女子大学」や「旧奈良監獄(奈良少年刑務所)」など、さまざまな時代の史跡等が点在。地元住民や商店主らが、古代から近現代までの歴史が重なり合う「歴史のモザイク」を謳っているエリアでもある。

22日に開催された『朝歩きツアー』に参加し、初めて「きたまち」を訪れたという神奈川県在住50代女性の高橋さんは、「修学旅行以来の奈良でしたが、ガイドブックに載っている情報とは違う奈良を知れて本当に新鮮でした。新たな奈良を知り、気持ちのハードルが下がったので、これから何度も訪れて楽しみたいです」と語った。

メイン会場となる「奈良公園バスターミナル」では、「きたまち」ゆかりの店などが日替わりで出店する『といろ市』(22~24日・朝10時〜夕方6時)や、『なら国際映画祭』とのコラボレーション企画として1950〜60年代に奈良で撮られた映画の上映会(23日、24日・当日券あり)がおこなわれる。

夕方からは、同会場の屋上にて、手づくりランタンを灯す『きたまち宵あかり』(夕方4時半~夜7時 雨天中止)がおこなわれ、23日にはランタン作りのワークショップも予定。また、「旧奈良監獄」では特別点灯として正門の窓がライトアップされ(夕方4時半〜夜6時)、幻想的なひとときを演出する。

同イベントは28日まで。そのほかにも「きたまちといろ企画」として、各店舗でワークショップなどの企画も予定。詳細は公式SNSにて。

取材・文・写真/いずみゆか

『きたまちといろ』

期間:2021年11月22日(月)〜28日(日)
時間:会場により異なる
会場:奈良市きたまちエリア各所
※メイン会場は、奈良公園バスターミナル(奈良市登大路町76)

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