水族館やフードホール…神戸に新たな複合施設、全貌が公開

2021.10.21 07:00

10月29日に開業する「神戸ポートミュージアム」(神戸市中央区)。神戸の地ができたときの大自然を表現した特徴的な外観

(写真24枚)

10月29日に開業する、神戸港内の複合施設「神戸ポートミュージアム」(神戸市中央区)。劇場型アクアリウムや神戸最大級のフードホールを擁する施設の全貌が、19日に報道陣に向けて公開された。

神戸開港150年記念プロジェクト『新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業』の一環で開発が進められてきた同施設。「大地が隆起し山となり、風雨に侵食される」という神戸の地ができたときの大自然を表現した特徴的な建物で、地上4階・地下1階の施設内に、アクアリウム、フードホール、クラッシックカーミュージアムを内包する。

2〜4階は劇場型アクアリウム「atoa」。関西には大阪の「海遊館」や兵庫「須磨海浜水族館」など水族館激戦区だが、水系の自然を再現するほかの施設と差別化するため、「atoa」は「現実には存在しない世界」がテーマに。生きものたちと最新デジタルやアートを組み合わせた展示がおこなわれ、8つのゾーンで約100種3000点の生きものと出合うことができる。

生きものたちとアートが共演する劇場型アクアリウム「atoa」(2〜4階)

中山寛美館長は、「アートやフォトスポット目当てで来てくださる方もいると思うので、これまで生きものに興味がなかった人も、知るきっかけになればうれしい」と、意気込みを話す。

また1階には、神戸で食を牽引してきたパティスリー「TOOTH TOOTH」が「ハレの日常」をテーマにセレクトした、9店からなる神戸最大のフードホールが登場。神戸牛のBBQレストランやシーフードバル、小籠包とラーメン、洋食、和食、スイーツなどさまざまなジャンルのグルメを、約400席の広々とした空間で楽しむことができる。

1階のフードホール「TOOTH TOOTH MART FOOD HALL&NIGHT FES」。円形バーカウンターの真上は「atoa」の巨大水槽の底面が

ホール真ん中に位置するビールスタンド&カフェ「PUBGAB」の円形バーカウンターの真上は「atoa」の巨大水槽の底面が見えるよう設計され、魚たちが頭上を飛んでいるようなユニークかつ贅沢な仕上がりに。ビールやコーヒーを片手に生きものを眺めることができ、神戸の新たな食スポットとなりそうだ。

そのほか、クラシックカーの展示とブライダルフォトを手がける「VOYAGE KOBE」が登場。アクアリウムをはじめとした同施設内などをロケーションに、非日常的な空間で撮影する写真で新たな門出を迎えることができる。

「神戸ポートミュージアム」は10月29日オープンで、営業時間は各店による異なる。「atoa」は朝10時〜夜9時(日時指定入場制)。フードホールは昼11時〜夜11時半(LOフード夜10時半、ドリンク夜11時)。

取材・文・写真/野村真帆

「神戸ポートミュージアム」

2021年10月29日(金)開業
住所:神戸市中央区新港町7-2

2〜4F「atoa」
営業:10:00〜21:00(最終入場20:00)※日時指定入場制
料金:大人2400円、小学生1400円、幼児800円、3歳未満無料

1F「TOOTH TOOTH MART FOOD HALL&NIGHT FES」
営業:11:00〜23:30

1F「VOYAGE KOBE」
営業:10:00〜19:00
※水曜休

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