奈良の寺で「バラ」御朱印開始、今年は満開の代わりにスイーツを

「ばら庭園」内のカフェ「プリエール」で授与される「バラの切り絵の特別御朱印」(500円)。春は、ピンク色の台紙だったが、秋はオレンジ色の台紙に
奈良のバラの名所として知られる「霊山寺(りょうせんじ)」(奈良県奈良市)で、「バラの切り絵の特別御朱印」(500円)の授与が10月16日からスタートした。
聖武天皇の勅命により創建された奈良時代の寺にも関わらず、ヨーロピアンテイストの「近代洋風ばら庭園」がある同寺。先々代の住職が第二次大戦中にシベリア抑留を経験し、「訪れる人が花を見て、心の安らぎを感じ平和の大切さを知ってほしい」と「ピース」という品種を中心に同庭園を造った経緯がある。
同寺では、毎年、5月~6月の春季と10月~11月の秋季に、1200坪の敷地に200種2000株ものバラが咲き誇る「ばら庭園」を公開。「バラの切り絵の特別御朱印」は、今年の春季に初めて披露され、限定500枚が5月中に無くなってしまうほど人気を誇った。
今秋は台紙をオレンジに変更して、同じく500枚限定でばら庭園内のカフェ「プリエール」にて授与。考案者の東山(とうやま)ひろみさんは、「墨書きの『輪廻』とバラ印の上の『祈り』は、先々代住職の『平和への祈り』を表しています。その思いを受け取っていただければ」と話す。
ただ、今秋のバラは、残念ながら夏の猛暑、長雨の影響で発育不良。そのため、来春にむけて、あえて開花させずに蕾を摘んで(摘蕾/てきらい)株の回復に努めるという。一時は庭園を閉めることも考えたそうだが、「先々代の想いと、少しでも咲くバラを見て、コロナ禍の心を癒やしてほしい」とのことだ。
そんなバラの代わりに今年楽しみたいのは、カフェで11月14日まで提供されるバラのスイーツ。特殊なスプーンで制作する大人気の「ばらのアイスクリーム」をはじめ、どれもバラ味の配合にこだわり抜き、バラそのものを楽しんでいるかのような気分を味わえる。
バラが大好きで神戸から訪れた川村さん(40代女性)は、「ほとんど咲いていなかったのは残念でしたが、バラのアイスが今まで食べてきたなかで、一番濃厚な味でした。予想外にバラを味わえて、しばらく口のなかがバラでいっぱいでした」と、その驚きと感動を語った。
同寺では、10月23日~11月14日で『秋薔薇と秘仏宝物展』が開催され、特別御朱印の授与とカフェの営業も11月21日まで(本来は11月14日までだったが期間延長)。営業は朝10時~夕方4時。
取材・文・写真/いずみゆか
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