松村北斗、朝ドラでの役に共感「期待に応えようとするあまり…」

2021.9.23 18:45

主人公・安子(上白石萌音)の運命を動かしていく好青年・雉真稔(松村北斗)(C)NHK

(写真3枚)

今年11月から放送予定の2021年後期の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)。祖母・母・娘の3世代100年に渡る物語を上白石萌音、深津絵理、川栄李奈が演じるが、その始まりとなる「岡山編」に出演するSixTONESの松村北斗に自身の役について話を訊いた。

1920年代の岡山を舞台に、商店街の和菓子屋の娘・安子(やすこ)が、英語が堪能な青年・雉真稔(きじまみのる)と出会い、さまざまな試練の舞い降りるなか、ラジオの英語講座を通して未来を切り拓いていくという「岡山編」。その稔を演じるのが、すっきりした端正な顔立ちとクールで物憂げな佇まいで、絶大な人気を集める松村だ。

地元の名家である雉真繊維の跡取り息子で、家業を海外に展開させることを志す稔というキャラクターを、松村は当初「僕自身とは大きく違う」と感じたと語る。

「やっぱり生きた時代も違いますし、生まれも育ちも違う。特に稔は地元の名家である雉真家の長男なので、僕の10代後半の頃と比べると格段にしっかりしている。それに僕自身、現実には兄がいる弟なので、自然にしていると弟キャラが出ちゃうんです(笑)。だから、特に村上(虹郎)さん演じる弟といるときは、常にどっしりと構えているように意識しました」と、役作りについて語った。

現実の自分とは異なる、稔の生きた時代。しかし生まれ育った環境を想像することで、やがて自然に自分と稔が重なっていったという。「周囲の期待に応えようとするあまり、自分の本当の望みや悩みを呑み込んでしまっている。そこは僕自身も、立場は違えど共感できるポイントだったので、そういう稔の葛藤や人間的な部分も見せられたらうれしいですね」とコメントした。

■「出会いのシーンに『うわ、朝ドラっぽ!』って」

朝ドラといえば、ヒロインの成長はもちろん、淡い恋模様も大きな見どころ。稔は上白石萌音演じる安子を英語の世界に導くキーマンのみならず、初恋のお相手にもなりそうで、2人のほっこりしたやりとりにも注目だ。

「安子と稔が初めて出会うシーンは、自分でも演じながら『うわ、朝ドラっぽ!』と思ったぐらい、爽やかで微笑ましい。ぜひ、現代にはない2人の初々しい出会いを楽しみにしていてください!」と呼びかけた。放送開始は11月1日を予定している。

取材・文/井口啓子

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