コロナ感染は早産リスクも、大阪府が妊産婦をサポート

2021.8.6 06:45

定例会見のフリップより「妊産婦への新型コロナウイルスに関する情報支援」(8月5日・大阪府庁)

(写真2枚)

新型コロナが急拡大するなか、大阪府が平日に開設している妊産婦向けの電話相談を、お盆期間の8月14日・15日も実施。4日の定例会見で、妊産婦向けのコロナ情報サイトを開設したことと合わせて発表された。

第5波(6月21日から8月2日)の府の感染状況は、30代以下の新規陽性者が全体の64.4%。20〜30代の7日間移動平均は直近460.86人で、第4波の最高値を大きく超えるほど急増している。

大阪産婦人科医会の調査によると、新規陽性者の増加に伴って妊婦の陽性者が増加することが分かっており、今後は妊婦の陽性者数も急増すると予想。妊娠後期に感染すると早産率が高まり、一部では重症化する可能性もあると危惧されている。

会見で吉村洋文知事は、「第4波では1週間で20人弱の陽性者が出た。第5波ではこれより増えてくる。妊婦さんご本人はもちろん、同居の方が感染すると家族感染するので、引き続き感染対策の徹底をお願いします」と注意を促した。

また府では、妊産婦が不安を抱えることがないよう、コロナに関する情報を提供するリンク集サイト「大阪府妊産婦向け新型コロナ情報サイト」を開設。加えて、健康相談や妊娠・出産などの電話相談をお盆期間中も対応できるようにした。

吉村知事は、「心配事があれば、電話相談いただきたい。同居家族の方もいろいろな情報を知って、適切な行動をとっていただきたい」と呼びかけている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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