神戸市、ワクチン予約を段階的に再開「接種計画は大急ぎで」

2021.7.22 06:30

神戸市のワクチン接種状況について説明する、久元喜造神戸市長(7月21日・神戸市役所)

(写真4枚)

7月21日、神戸市の久元喜造市長が定例会見をおこない、一時的に停止していた新型コロナワクチン予約の再開について、最新の状況を報告した。

国からの供給量不足により、ファイザー社製ワクチンの新規予約受付と、すでに予約された1回目接種のキャンセルを余儀なくされた神戸市。これにより、1回目を済ませた人の2回目接種分をなんとか確保していた。

その後、国への強い要望と兵庫県が権限をもつ調整枠分の供給で、当初の予定には及ばないものの一定回数分のワクチンを確保。65歳以上を対象にしたモデルナ社製の予約を再開する、と7月15日に発表していた。

それに加えて本会見では、基礎疾患のある人のワクチン予約再開を公表。モデルナ製は7月22日に、ファイザー製は26日に再開し、64歳以下で予約がキャンセルになった人は、ファイザー・モデルナともに26日からの予約再開となる。

なお7月20日現在、2回目のワクチン接種を終えた人は市民全体(152万人)で28.0%、65歳以上では67.0%。全国の接種実績が18.7%、兵庫県が19.6%なので、予約停止やキャンセルが発生したものの、全国的にみれば神戸市のワクチン接種は進んでいるほうだ。

また陽性者を年代別に見ると、年末年始の第3波では70歳以上が全体の23.6%を占めていたが、6月には18.9%、7月(18日まで)は1.6%と、その割合は明らかに減少。久元市長は、「ワクチンの効果が発揮されている」と述べた。

次に国からのワクチン供給量が確定するのは、7月27日。久元市長は、「今日申し上げた以外の方々の接種計画は、7月27日以降、大急ぎで作って明らかにしたい」と話した。

取材・文・写真/合楽仁美

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