7月限定の国宝での体験、奈良・薬師寺で初の試み

2021.7.7 08:35

国宝・東院堂内、ご本尊の聖観世音菩薩(国宝)のご宝前で、お写経前に般若心経を唱えている様子(7月5日 午前10時撮影)

(写真6枚)

世界遺産の「薬師寺」(奈良市西ノ京町)で、境内「東院堂」内の聖観世音菩薩ご宝前で初となるお写経体験が7月5日からスタート。国宝の堂内、さらに国宝の仏さまのそばでの写経会は、国内でもほとんど例がない貴重な体験となる。

昭和43年、当時の管主だった高田好胤(たかだこういん)和上が始めた「お写経勧進」により、伽藍復興をおこなってきた同寺。そのため、薬師寺といえばお写経と言われるほど有名だが、いつもは「白鳳伽藍(はくほうがらん)」外にある「お写経道場」でおこなわれている。

今回会場となる国宝の「東院堂」は奈良時代、長屋王の妃である吉備内親王が母の元明天皇の冥福を祈るために建立され、鎌倉時代に再建。そのご本尊である国宝「聖観世音菩薩(白鳳時代)」は、一説によると、政争で若くして殺された悲劇の皇子「有馬皇子」や「大津皇子」の姿をうつしたともいわれている。

コロナ禍だからこそ実現した今回の企画について、伽藍副主事の河野泰隆(こうのたいりゅう)さんは、「参拝者もいらっしゃる特別な空間に身を置いて、自分を保ち、集中してお写経することで、心を整えていただけたら。般若心経は『観自在菩薩』から始まりますが、これは観世音菩薩(=聖観世音菩薩)のこと。無心でお写経し、般若心経の功徳を得てスッキリしてほしい」と話す。

初日は午前・午後の部とともにほぼ定員に達するほどの人気で、「もともと聖観音さまのファンという方が多く、月曜日や午前中を中心に予約が多いです」とのこと。納経料は2000円(納経、拝観料を含む)。7月の平日(7・9・12・14・16・19・21・26・28・30日)のみで、要申し込み。

取材・文・写真/いずみゆか

『国宝 東院堂お写経会』

日時:2021年7月7日(火)、9日(金)、12日(月)、14日(水)、16日(金)、19日(月)、21日(水)、26日(月)、28日(水)、30日(金) 午前の部(10:00~)、午後の部(14:00~)
会場:薬師寺 国宝・東院堂(奈良県奈良市西ノ京町390)
納経料:2000円(納経、拝観料を含む)
電話・FAX:0742-33-6001
メール:garan2021@yakushiji.or.jp

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