武将・楠木正行役で卒業の月組・珠城りょう、最後の花道を生中継

2021.6.2 12:35

同時退団となる月組トップコンビの珠城りょうと美園さくら。目と目で想いを伝えるような和物ならではの繊細な芝居を見せる

(写真1枚)

多彩な役柄で男役の新たな扉を開き、8月15日付けで宝塚歌劇団を卒業する月組トップスター・珠城(たまき)りょう。「宝塚大劇場」(兵庫県宝塚市)で現在上演中の退団公演『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』千秋楽(6月21日13時開演)の模様が、ライブ中継、ライブ配信されることが決定した。

『桜嵐記』は南北朝の動乱期、父=楠木正成の遺志を継ぎ、不利な情勢だと分かっていながら、四条畷の戦いに勇ましく向かっていく南朝の武将・楠木正行(まさつら)が主人公。北朝の敵兵にも温情をほどこす人柄と、大きな器で周りから慕われる正行役は珠城にぴったりで、息をのむような熱演で期待に応えている。

正行に次第に惹かれていく公家の娘・弁内侍(べんのないし)を演じるのは、珠城と同時退団するトップ娘役・美園(みその)さくら。北朝への復讐から命知らずの行動を起こそうとしていた彼女が、同じく自らの幸せや命より先のものを見据えていた正行と心通わせる。桜花に囲まれた2人の吉野の場面は、宝塚の日本物ならではの美しさだ。

また、固い絆で結ばれている楠木家3兄弟を、珠城を筆頭に月組の美麗な男役が演じているのも見どころ。長男・正行、次男・正時(鳳月 杏)、三男・正儀(月城かなと)の関係性や、心に響く台詞に場内からは、静かながらもすすり泣きが聞こえてくるほどだ。

早くも傑作の呼び声高いこの舞台を生み出したのは、毎公演深いドラマ性で魅了する上田久美子。上田は演出家デビュー作『月雲の皇子』や、初めて手掛けた斬新なショー『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』でも主演の珠城とタッグを組んでおり、縁の深い男役の珠城に最高の花道を用意した。

『Dream Chaser』はパワフルなショー作品を数々手掛けてきた演出家・中村暁による豪華なステージ。「夢を追うひたむきな情熱」をテーマに、スパニッシュ、タンゴ、K-POP、和テイストのロックなど多彩な場面が次々と繰り広げられ、最後は魂のこもった黒燕尾のダンスで締めくくられる。

千秋楽にはサヨナラショーと退団者9名の退団セレモニーもおこなわれる。入団から月組ひと筋、約5年にわたりトップを務めた珠城が、月組の仲間に囲まれてどのような言葉を届けるのか注目だ。

全国映画館でおこなわれるライブ中継のチケットは、先行抽選販売が6月1日から15日、一般発売は先着順で6月17日から。料金は全席指定で4700円。ライブ配信は「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて。販売は6月14日から21日、料金は3500円。

文/小野寺亜紀

宝塚歌劇 月組宝塚大劇場公演 ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』 スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』

●ライブ中継
日時:2021年6月21日(月)13時開演千秋楽
料金:4700円(全席指定)

●ライブ配信
日時:2021年6月21日(月)13時開演千秋楽
視聴方法:「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて配信
料金:3500円

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