老舗駅弁店がコロナ禍で原点回帰、日常遣いできる新ブランド

2021.4.29 11:15

「しょうゆ糀鶏天弁当」(680円)

(写真6枚)

「ひっぱりだこ飯」で知られる老舗弁当店「淡路屋」(神戸市東灘区)が、改めて原点の「日々の食事」に立ちかえる新ブランド「櫻小路」を4月28日、「高槻阪急」(大阪府高槻市)にオープンした。

「旅に華を添えるハレの日(非日常)」をモットーに、明治36年の創業以来、駅弁を作り続けてきた「淡路屋」。長引くコロナ禍により、常務取締役の柳本雄基さんは「駅の利用者が減り、駅弁業は大打撃を受けています」と話し、打開策を模索するなかで、改めて原点の「日々の食事」に特化した新たな弁当店を立ち上げることを決意したという。

新店では「体にやさしい」をテーマに、メイン食材と副菜の大半に「発酵」と「熟成」を取り入れた6商品がスタンバイ。鶏のムネ肉を醤油糀に一晩つけ込んだ「しょうゆ糀鶏天弁当」(680円)ほか、「さば甘酒レモン焼き弁当」(780円)、「筒切り鮭の西京焼き弁当」(920円)など、いずれも醤油糀や甘糀が使われている。

5月9日までは限定品「鶏の酒粕味噌漬け焼き弁当」(750円)も販売。「100年以上の駅弁で培った技を注ぎました。コロナ禍で社業を見つめ直す機会が生まれ、数年後にこの危機があってよかったと言えるように、駅弁とはひと味違う新ブランドも成長させたいと思います」と柳本さん。場所は地階・食料品売り場で、当面の間、朝10時~夜7時、土日祝は夜6時までの短縮営業(「高槻阪急」に準ずる)。

取材・文/塩屋薫

「櫻小路 高槻阪急店」

2021年4月28日(水)オープン
住所:大阪府高槻市白梅町4-1 高槻阪急店B1
営業:10:00~20:00※当面の間は~19:00、土日祝は~18:00の短縮営業

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