靴の最後の駆け込み寺、思いに寄り添う靴職人に迫る

2021.4.24 20:45

「ハドソン靴店」2代目店主・村上塁さん (C)MBS

(写真1枚)

神奈川・横浜最古参の靴店ともいわれる「ハドソン靴店」。そこは、日本全国から靴修理の依頼が舞い込む「最後の駆け込み寺」だという。同店の2代目店主・村上塁さんに、ドキュメント番組『情熱大陸』(MBS)が迫る。

吉田茂元首相や石原裕次郎など、著名人の靴を手がけ「靴の神様」と呼ばれた先代・佐藤正利さんの弟子として、靴作りに従事していた村上さん。2011年に佐藤さんが急逝して以来、店主として店を切り盛りしている。

継いだものの、当時「オーダーメイド靴」の商売は傾きかけており、村上さんは思いきって「修理専門店」として再スタート。オーダーメイド靴の技術を活かし、ほかの店で断られるような特別な修理が必要な依頼でも引き受けるようになった。

思い出の詰まった靴をこの先10年、20年と履けるようにと、持ち主の思いに寄り添いながら修理してきた村上さん。修理には膨大な数の材料や道具を駆使するほか、数百万円する機材への投資もいとわない村上さんの完成度の高い修理は、口コミから有名になり、今では全国から依頼が殺到するほどだ。

取材中に舞い込んだ依頼品は、父の形見だという40年以上前のハーフブーツ。靴底は真っ二つに割れ、革の損傷も激しいものの、「このブーツを再び履けるようにしてほしい」という持ち主の思いに村上さんが技術で応える。この模様は4月25日・夜11時25分より放送される。

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