大阪市の「授業は自宅、昼食は学校」、保護者からは不安の声

2021.4.24 07:15

緊急事態宣言が発令されると、大阪市内の児童は午前は自宅、給食時に登校することに(写真はイメージ)

(写真1枚)

大阪市教育委員会が21日に発表した、「緊急事態宣言」が発令された場合の小・中学校運営方針が、ネット上で話題となっている。

緊急事態宣言が発令された場合、市内の小・中学校の学習方法は次のようになるという。午前中は、全児童&生徒に整備済のパソコンを使い、市が作成した動画と事前に配ったプリントでオンライン学習を実施。その後、給食の時間に合わせて登校。午後からオンライン学習が定着してるか確認があり、その後に下校するという。

共働きで自宅に子どもを1人にさせられない場合は、午前中から登校することは可能。確保されたスペースで同様の学習がおこわれる。また、個々の家庭事情に対する対応や集団登下校にするかなど細かな点は、各学校の判断に任せられている。

市の担当者によると、「登校したくない児童・生徒には、すべて家庭でのオンライン学習に対応できるようにします。宣言がいつ発令されるかは未定ですが、この学習には準備が必要になるため、保護者には本日(23日)、オンライン学習が4月26日から開始されることを学校を通して通知しています」と話す。

授業はオンラインでおこないながら、飛沫による感染リスクの高い給食時に登校させるというわけだが、この施策について、「これって感染対策の意味ある?」「リモート授業の実績作りのためなら要らない」といったように、ほぼ否定的な意見がネット上には散見。実際のところ、大阪市内の保護者たちはどう思っているのだろうか。

市内で低学年2人の子どもを持つ共働きの夫婦は、「中途半端な政策に思う。給食を食べに学校へ行くのであれば、授業は学校でしてくれたらいいのにと思う。仕事している親からしたら中途半端な登校だと仕事を休まないといけないし、仕事も中途半端になる。学校短縮は働く親たちが休まなければならない。それに対する協力金を出すのなら、休ませてもいいけど」と不満を抱く。

また、同様に低学年と高学年の児童の保護者は、「前回の緊急事態宣言では、1年生の子どもが入学式もできず、担任にも会えないまま休校になった。昼食の準備などで生活リズムが崩れて、とてもストレスがかかった。今回は給食があり、毎日学校に行ってくれ、預かりもある。そういう点では去年よりはずっといい。でも、オンラインでどこまで学習できるのか、環境の変化に子どもが戸惑わないか不安はある」と話した。

各家庭によって市教育委員会の対応への感じ方はさまざまだが、担当課によると「各家庭の事情に合わせて対応できるよう各学校には通達しています」としている。

取材・文/岡田由佳子

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