ヨーロッパ絵画を惜しげもなく、京都の美術館で名品展を開催

2021.3.18 06:15

アメデオ・モディリアーニ『少女の肖像』 1918年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

(写真5枚)

1996年にオープンした「アサヒビール大山崎山荘美術館」(京都府大山崎町)。3月20日より開催される『開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より』では、同館が誇るヨーロッパ絵画の名品が楽しめる。

本展では、19世紀後半から20世紀はじめのパリで活躍した画家たちが登場する。なかでも注目は、フランス印象派のクロード・モネ、20世紀を代表する美術家パブロ・ピカソ、エコール・ド・パリの画家アメデオ・モディリアーニだ。

モネの『睡蓮』は彼の代表作であり、この名作をじっくり楽しめるのは美術ファン冥利に尽きる。ピカソの『肘をつく女』は、初期の「青の時代」に描かれた名作だ。モディリアーニの『少女の肖像』は、彼特有の細長いプロポーション、アーモンド形の瞳、首を傾げたポーズが魅力的。ほかにも精選された名画が見られるほか、17~18世紀のデルフト陶器も出展される。
 
会期中には、仏文学者・吉川一義(京都大学名誉教授)の記念講演会や、「京都市立芸術大学」音楽部の学生によるピアノコンサートを予定。また、同館喫茶室の名物である「リーガロイヤルホテル京都」監修のオリジナルスイーツは、「モネ」が暮らしたジヴェルニーの邸宅の庭をテーマにした「ガトー・ヴェール・ヴェール」と、大山崎山荘をイメージした「ガトー・ヴィラ・モンターニュ」が用意され、名品鑑賞のお供に欠かせない。
 
文/小吹隆文(美術ライター)
 

『開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より』

日時:【4月26日〜5月11日休止】3月20日(土)~7月4日(日) ※月休、5月3日(月・祝)は開館
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
会場:アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3)
料金:一般900円、大高生500円、中学生以下無料 
電話:075-957-3123(総合案内)

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