老舗和菓子店が、京都・祇園に美術館を開館

吉祥文様の宝結文が透かし彫りされた赤漆の飾り板は昭和初期のもの。本店のショーウインドーには現在もレプリカが飾られている
300年続く祇園の和菓子店「鍵善良房」が美術館「ZENBI-鍵善良房-(ゼンビ かぎぜんよしふさ)」(京都市東山区)を1月8日に開館。限定品が充実したミュージアムショップも併設され、祇園の新名所として注目を集めている。
老舗和菓子店による美術館ゆえ和菓子関連の展示と思いきや、開館記念特別展は人間国宝である木漆工芸家、故・黒田辰秋氏の展覧に。「祇園は今でこそ観光客の方が多くいらっしゃいますが、文人や芸術家、研究者など集う場所でした。ここから生まれた文化や芸術も多く、そういった祇園の街の良さを伝えていけたらと思っています」と、15代当主の今西善也さんが思いを語る。
「鍵善良房」もかつては、文化人や芸術家が集うサロン的存在で、特に12代当主、今西善造さんは黒田辰秋氏と若い時から親交が深く、現在も黒田氏の作品を多く所蔵していることから、今回の展覧会が開催される運びに。今後も「鍵善良房」や祇園にゆかりの企画展が開催される予定だ。
美術館の隣に建つ「museum shop Z+(ミュージアムショップ ジー プラス)」は祇園の「昂(こう)-kyoto-」の永松仁美さんが立ち上げからコーディネート。美術館帰りに気軽に買える「手のひらに載るギフト」をテーマに「染司よしおか」や「かみ添」など、京都の作家や老舗と一緒につくったオリジナル商品を展開する。
また、鍵善良房の銘菓である菊寿糖のミニサイズ「小菊」(1500円)が登場するなど、ここだけでしか買えない菓子も見逃せない。開館は10時〜18時(最終入館は17時半)で、入館料は展示により異なる。京阪祇園四条駅から徒歩約3分。
取材・文・写真/天野準子
「ZENBI-鍵善良房-、museum shop Z+」
2020年1月8日(金)オープン
住所:京都市東山区祇園町南側570-107
時間:10:00~18:00※最終入館~17:30 月曜休月(祝の場合は翌平日休)、年末年始、夏季、展示入替期間のぞく
電話:075-561-2875(ZENBI 鍵善良房)
電話:075-708-7311(museum shop Z+)
開館記念特別展「黒田辰秋と鍵善良房ー結ばれた美への約束」
会期:2021年1月8日(金)~年6月27日(日)
入館料:1000円
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