神戸でもコロナ病床ひっ迫、市長「大阪での飲食は控えて」

2020.12.11 11:45

神戸市のコロナの状況について説明する、久元喜造神戸市長(12月10日・神戸市役所)

(写真7枚)

11月から陽性者が急増し、第3波を迎えている新型コロナウイルス感染症。久元喜造神戸市長は12月10日におこなわれた定例会見で、神戸市の陽性者や医療体制の現状を報告し、市内3カ所目となる新たな宿泊療養施設を確保したことを発表した。

10日現在、神戸市の直近1週間の陽性件数は420件、クラスターの発生も12月ですでに9件を数える。検査数が増えたため陽性件数が多くなるのは当然だが、重症者数が13人と、これまででもっとも多いことが懸念されている。

第2波にくらべ、重症化リスクの大きい高齢患者の割合が高いことも、医療体制の圧迫に。久元市長はこの状況を、「神戸市内の医療体制も予断を許さない」と位置づけた。

現在、神戸市内の病床占有率は、全体・重症者用ともに70%超。これは、政府が示したもっとも深刻な「ステージ4(50%以上)」を大きく上回っているため、新たな病床の確保に向け、医療機関との調整を進めているという。

さらに無症状・軽症者用の宿泊療養施設の入所者は、1週間で70人(12月1日)から139人(12月8日)とほぼ倍増。そこで神戸市は「東横INN 神戸三ノ宮1(神戸市中央区)」の88室を市内3カ所目の療養施設として確保し、19日からの運営開始を予定している。

これで、すでに運用中の「ニチイ学館 ポートアイランド宿泊棟(神戸市中央区)」「東横INN 神戸三ノ宮市役所前」と合わせて、療養施設は298室。

ただ、今のところ検査体制に余裕はあり、医療スタッフの人数も「なんとかいけている」とした久元市長。国への自衛隊派遣要請については「それは最後の段階。北海道や大阪、東京のこともあるので、基本は自分たちで対応しなければ」と否定した。

医療体制の確保に全力を注ぐ一方で、市民には「感染防止策を徹底していただきたい」と呼びかけた久元市長。

非常事態をあらわすレッドステージに移行した大阪府との往来について、「大阪に近い自治体ほど、陽性者の数も割合も多い。不要不急の往来をなるべく控え、大阪での飲食は避けていただくのがいいのではないか」と自らの見解を示した。

なお神戸市は、周囲からの偏見や嫌がらせに悩む、コロナ罹患者や医療従事者のための相談ダイヤルを設置している。

〇こころの健康電話相談:078−371−1855
〇医療従事者等の心のケアにかかる電話相談窓口:078−322−5273

取材・文・写真/合楽仁美

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