赤の通天閣で復活基調に急ブレーキ「果たして良いのか」

心配そうに赤い通天閣を見上げる地元の人々(12月3日・大阪市浪速区)
大阪府が、大阪モデルを「非常事態」のレッドステージに移行した12月3日。夜8時には繁華街・新世界にある「通天閣」(大阪市浪速区)が赤色にライトアップされた。
新型コロナウイルスの感染拡大のため重症病床の使用率が70%に迫るのを目前に、「できる限り不要不急の外出を自粛すること」などを要請した大阪府。
この日、府民へ非常事態を発信するため府からライトアップの依頼を受けた通天閣の高井隆光社長は、「正直、2つ返事できない自分がいました」と吐露。
「11月はGoToトラベルの効果もあり、通天閣の入場者数も前年同月対比でやっと50%近くに。特に週末は、コロナ前に近い賑わいが地域であり・・・。復活基調だった地域が、赤に点けることで急ブレーキを踏むことになるのは、果たして良いのか」と、苦渋の決断だったと話す。
実際、地元の串カツ店「いっとく 本店」の店長も「しんどいっすね、結構回復しつつあったんで。お客さんはほぼGoTo、国内の観光はちょっと盛り上がったんですけどね。今さら自粛なんて・・・」と、やりきれない思いで赤い通天閣を見上げていた。
そんななかの辛い選択に、「府から医療・病床のひっ迫感を説明いただくと、経済を犠牲にしても少しでも多くの方に感染拡大防止の再徹底と自制手段のきっかけになれば。本当に見たくなかったんですけど」と高井社長。
この日の会見で吉村洋文知事は、「誰も赤信号はつけたくない。ただ、医療の非常事態で悔しい思いをしながら点灯に協力していただいた。通天閣さんに感謝を申し上げたい」と話したが、高い社長は、「これからどう年末を過ごしていけば・・・。心配ですわ、本当に」と厳しい表情だった。
通天閣は、11日まで赤くライトアップ。12日から31日までは医療従事者へ感謝の気持ちを込め、「青にライトアップして、今年は納めていきたいと思います」とのこと。年末年始は通常通り営業するという。
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