京都・桂の老舗が、期間限定で「出来たて」和菓子店

2020.12.6 13:26

「和菓子とお茶のセット」(600円)でオーダー可能な「温かいおはぎ」の「そば」。その場で炒ったそばの実をすり鉢で手ずりし、たっぷりとふりかけて。あられのようなかぐわしいそばの香ばしさ、カリカリの楽しい食感、餅米の滋味深い甘み、こしあんのおいしさを同時に楽しめる

(写真7枚)

京都市の西部、桂で130年以上和菓子を作り続けている老舗「中村軒」(京都市西京区)が、改修工事で本店茶店を一時閉店し、臨時の茶店「中村軒北野茶店」(京都市上京区)をオープンしている。

1910年より茶店をはじめ、来店客の増加により店舗の老朽化が加速したことや、頻発する地震による耐震の懸念から、2020年10月に茶店のみ休業。2021年3月頃までの改修期間中はイートイン限定で北野にて、オーダーごとに手掛ける出来たてメニューを楽しめる。

5代目であり、店主の中村亮太さんが半年ほどかけて探した元和食店の居抜き物件は、純和風の店構えながら店内はカウンター付きの和モダンなしつらえで20席のみ。100席を超える本店と比べると約5分の1の規模に。

「お客さまの反応をダイレクトに感じられるちょうど良い広さで、小さい規模だからこそ、いろんなメニューや製法にチャレンジできる。また、出来たてを味わっていただける喜びが大きい」と中村さん。期間限定の開店を聞きつけて遠方から車やバイクで通う常連客のなかには「カウンター越しに職人さんとお話できてうれしい」と喜ぶ人も多いそう。

本店でお彼岸に販売する「おはぎ」は、出来たての食感が長持ちするよう、蒸した餅米にあらかじめ水分を多く含ませるが、同店では水分を加えずに、蒸したての餅米の甘み、弾力のある歯ごたえそのままに。「きなこ」「ごま」「そば」の3種あり、きなこ以外は北野茶店のみの提供となる(お茶とのセットで600円)。

ほか、ぜんざい(850円)やお汁粉(700円)、ゆずの器で本くず粉をお湯に溶き味わうくず湯「かぜしらず」(500円・冬季限定)などメニューは約12種。「作る時の湯気や香り、音、調理場の雰囲気を含めての和菓子だと思っています。その全てをお客さまに体感いただきたい」と中村さんは熱く語る。

場所は「北野天満宮」から徒歩約5分。営業は11時~15時半(L.O)。商品の販売は、これまで通り中村軒本店、市内の百貨店にて。

取材・文・写真/中河桃子

「中村軒北野茶店」

2020年10月1日(木)オープン(2021年3月末頃までの予定)
住所:京都市上京区東今小路町744-3
営業:11:00~15:30(L.O) 水休
電話:090-9208-2612

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